2007年05月20日

今度の『パッチギ!Love&Peace』は戦争映画だったぜ

pachigi.jpg
前作『パッチギ』を在日朝鮮人の多い街、川崎のチネチッタに観に行った。
http://www.pacchigi.jp/loveandpeace/

前作と違うキャスト、アンソン役の井坂俊哉と妹キョンジャ役の中村ゆり、2人とも違和感なく映画に溶け込んでいた。

むしろ、キョンジャは沢尻よりも中村の方がイカッタ。



映画は、冒頭から乱闘騒ぎで始まる。しかも舞台は国鉄の電車の中、車体には白ペンキで組合のスローガンが殴り書き!

アンソン一家は、息子の難病治療のために引越ししている。1974年の東京に。舞台は江東区の枝川だ。

1941(昭和16)年、当時の東京市は幻となった東京オリンピックと東京万博の会場を確保する為、江東区内に住んでいた朝鮮人約1000人を枝川一丁目に建てた簡素なバラックへ強制移住させた。
朝鮮人たちが強制移住させられた枝川はゴミ捨て場。雨のたびに共同トイレから汚水が道にあふれ、常時ゴミの悪臭がただよい、ご飯にハエがたかって真っ黒になるほどの不衛生な環境で、とても人間が住むところではなかった。戦後、在日コリアンたちは自力で枝川のインフラを整備し、いまに至る。
最近ではイシハラ東京都によるイヤガラセ「東京朝鮮第2初級学校(日本での小学校)立ち退き裁判」で注目をあびた。(今年3月8日に和解が成立している)
http://kinohana.la.coocan.jp/edagawatop.htm

そんな劣悪な環境の中、たくましく生きる在日朝鮮人の生き様を映画は描く。


キョンジャはふとしたキッカケで芸能界に入る。美空ひばりも山口百恵もみんな在日朝鮮人。
なのに、「自分は在日朝鮮人」であることを言えない。でも稼ぐには黙っているしかない……。

水戸黄門の脇役でお茶を濁していた彼女に、大役が回ってくる。
特攻隊賛美映画のヒロインだ。プロデューサー役は東映の岡田を皮肉った!?
「君、キタなの? ミナミなの?」
プロデューサーは遠まわしに、オトナの付き合いを社長に打診するが……。
事務所の壁一面がポルノ映画、芸能プロダクション社長役の「でんでん」がイカッタ。はまり役でんな。部下のアフロヘアーとロンドンブーツも眩しい。

そして、同時進行する、キョンジャの亡き父の凄まじい戦争体験。
徴兵の当日、脱走して南の島に辿り着くが、そこでも島民の皇民化が進んでいた。

そこでの戦闘シーンが凄まじい迫力。おまけではない、金の掛かりようだ。監督のイシハラ打倒の思いが伝わってくる。

そして完成した初日舞台挨拶、キョンジャが放った言葉は泣ける名シーン。

雑誌での評価は、「詰め込みすぎ」ってのが多いようだ。俺も難病の息子は蛇足なんじゃないかと思ったが、いま考え直すと「それがなきゃ筋がとーらん」と思う。子役の演技が良かったのはもちろんだ。

これはぜひ、続編が見て見たい、そう思わせる井筒監督の力作だ。








posted by 死ぬのはやつらだ at 00:55| Comment(7) | TrackBack(2) | 映画/邦画・アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
井筒和幸は石原さんの監督した映画を見る前に反平和戦争賛美映画といった。

中味を見ていないのに批判する彼の脳味噌は腐っている。

そのちょんこう映画を見て続編が見たいというアンタも糞以下だ。

メディアのちょんこうブームに載せられているおろかな日本人はいい加減頭を冷やせ!
Posted by XYZ at 2007年06月11日 08:43
 見ないでも分かった。

[仲代達矢さんの俳優養成学にもあるのだろう、「役者は演技だけ上手ければ良いのではない、人間的資質も大事」という考えをいろんな場で聞き、わたしはそれに深く共鳴してきた。
 たとえばここに小説を書く者がいて、この者が人種差別者で、無能力者は殺しても良いとさえ思い、戦争を賛美したり、外国人を排外することを広言する思想だとして、この者が書くヒューマン小説をあなたは信じるほどおめでたい人間なのか?(4月11日 インターネット市民新聞JANJAN「ご意見板」)]

 おなじようなことをここでいわれ、実際映画を観て(6月1日。じつに勿体ない浪費だった=溜め息)、上記考えが間違いでないことがさらに良く分かった。
Posted by 本間康二 at 2007年06月11日 10:09
私も「観ないで語る」ことを是としながら
ついつい誘惑に負けて観に行ってしまったクチです。
俺の1,800円&2時間15分ゴメンナサイm(_ _)m

しっかし特攻映画の擁護でウジャウジャ出てきたこの手の
「中味を見ていないのに批判するな」厨は
想像力貧困過ぎだなーwww

「人種差別だってやってみなきゃ
正しいか間違ってるか分からないだろ???
だから「三国人発言」はしてみるべきだったんだ!!!」

「戦争だってやってみなきゃ
勝つか負けるか、正しいか間違ってるか分からないだろ???
だからイラク戦争はしてみるべきだったんだ!!!」

なーんて馬鹿なことは
口が裂けても言っちゃ駄目だよ。
親が恥掻く&悲しむから(笑
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年06月11日 12:06
>ちょんこう映画

これって、朝鮮人学校映画ってことですかな?

>日本人はいい加減頭を冷やせ!

日本人そのものが、朝鮮半島から来た朝鮮人とのアイノコ(失礼)ですが何か?
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年06月11日 18:48
えっくすわいぜっとさんはすこしあたまをひやしたほうがいいとおもいました。

『パッチギ2』に批判的に取り上げられていた特攻映画が『俺は君〜』にあまりにも酷似していて、正直ふきました(笑)。
完全なパロディではないかと。
井筒は石原映画を見てなくてもちゃんとどんなの作るかをわかってるじゃん。
XYZさんはちゃんと『パッチギ2』を見られたんですかね?
Posted by あがぺっぺ at 2007年06月12日 01:42
初めてコメントします。パッチギ2のロケが地元茨城であり参加しました。チョイ役なのに細かい演技指導。いい現場でした。ヤフーなどのレビューは論外ですがこの反響見ると日本の不成熟振りがよく分かります。井筒監督はあえてこうした自虐的な内容にすることによって「お前らもっとよく目開いて見てみろ」ということが言いたかったのだと思います。芸能界における在日の人たちの立場などに関しては細かな聞き取り調査を行い脚本が作られたのですが、レビューではほとんど触れられておらず、やれ三国人と言っただの日本人が悪者だのと明らかに見ずに批判しているのが分かりました。そういうやつらにパッチギかましてやりたいですね。
Posted by 和睦 at 2007年10月30日 20:03
和睦さん、エキストラ出演は羨ましい。

>そういうやつらにパッチギかましてやりたいですね

俺もそう思います。朝鮮学校の彼らが喧嘩強いのは、そういう差別との戦いから得た生きる術ですね。

俺が中学校の頃、近所の朝鮮学校は「チョン校」として恐れられ、喧嘩ふっかけたツッパリはパッチギくらって鼻血ダラダラでした。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年11月03日 18:12
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Excerpt:  昨日、『俺は、君のためにこそ死ににいく』(監督:新城卓、出演:徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、岸恵子
Weblog: 極楽三十路生活賛歌
Tracked: 2007-06-02 00:34

“男気”という言葉が最もふさわしい映画
Excerpt:  『パッチギ!LOVE&PEACE』(監督:井筒和幸、出演:井坂俊哉、西島秀俊、中村ゆり 、藤井隆
Weblog: 極楽三十路生活賛歌
Tracked: 2007-06-02 00:35
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