映画『実録・連合赤軍』を若松監督が撮るきっかけとなったゴミ映画↑
下落合の小さな映画館トリウッド。
そこで映画『連合赤軍』を観た。これで3回目である。
トリウッドの椅子はとっても小さくて、こりゃ3時間はつらいなぁと思っていたのだが、何度観ても『実録・連合赤軍』が素晴らしくて、腰の痛さなんぞ気にならなかった。
何度観ても、重信と遠山の別れのシーンは泣けるし、坂井真紀が演じる遠山が自分の変わり果てた顔を鏡で永田に見せられ、大声で泣くシーンの迫真の演技。本当に素晴らしい。
3度見ても、加藤3兄弟の末っ子が銃撃戦のさなかに泣きながら叫ぶシーンはどうしようもなく悲しい。
昨年bPの映画ですね、文句なく。
上映後、若松監督のトークショーがあった。
新宿のテアトルに話したら、最初4週という約束でね。いろいろ条件はあったんですが、新聞広告出してくれとか、マスコミの媒体に出してくれとか、でもそういうカネが1銭もないから一切出さんということで、それで4週保障しようかということだったんだけども、保障はいらないからということになって。4週が10週になって、テアトルの去年の興行収入の昨シーズン1番になったって。支配人もだいぶホッとしたんじゃないかな。
僕がどうしてもテアトルにこだわったというのは、映画監督としてどうしてもシネコンじゃなくて、皆並んでいるところを一度見せたいというのがあったのね。お客さんが並んでいるところを見たかったんですよ。シネコンだとわからないでしょう、ビルの中だから。
自分で配給から宣伝まで全部やって。美的感覚というより、お金がないからそういうふうにやっているんであって、文化庁でもこの映画に助成金だしてくれれば、黙って広告会社や配給会社にお願いできるんだけど、それができなかったんで全部自分でやったんです。
全国70ヶ所ぐらいで上映しましたかね、皆好意でやってくれたというか、噂を聞いて。またちょうど全国的に団塊の世代の方たちがいるんでね、まあ大丈夫だろうと。
ただ、最初からこの映画は金儲けで撮ったんではなくて、この映画を撮っておかないと死んでも死にきれないというのがどうしてもあったんで。これ撮らないで逝ってしまうと、地獄で相当後悔するんじゃないかと思ったんです。
なぜかというと、『突入せよあさま山荘』という映画を見たときにね、ほんとうに腹が立ったんですよ。若かったらスクリーンに爆弾投げていましたよ。それぐらいあの映画に腹が立ったんだけれども、いま考えてみるとあの映画の監督さんに感謝しているのは、『突入せよあさま山荘』という映画を見ていなければ、怒ってこんな映画を撮らなかったと思う。
若者が何ゆえにこういうことをやったのか、きちんと昭和の歴史の1番の事件として正直に残しておく必要があるだろう、ものを創る人間として、表現者としてどうしても必要だろうと。これを作ったら映画監督をもう辞めてもよいだろうと自分で思いながら撮った。でも、映画ってカネがかかるじゃないですか。カネをどうしようかと。たまたま自分は名古屋で小さい映画館をやっているし、それから新宿に小さい家を持っているし、それを担保にいろんなところからカネを集めてやっとできたんですけど、ダメだったらそのまんま東京から去れば良いんだと思ったんですけどね。
皆さん、いま観てわかったと思うんですが、あの別荘は僕の別荘なんです。10年前に建てた別荘、どうせ映画で儲けたんだから、損しても良いだろうってメチャクチャにぶち壊したんです。カネがあれば別にセット作れば良いんだけれど、カネがないから自分の別荘で撮っちゃおうと。別荘なくたって人間は生きていけるんで、温泉つき別荘だったんで老後はそっちで暮らそうと思ったんだけれど、暮らせそうもないですね(笑)。ずっと映画を撮り続けるだろうと思っているし、この映画を作って僕は最高に幸せな映画監督と思っています。
いろんな観てもらった人に、「よく撮ってくれた」と云ってくれる人と、実際にこの事件を起こした、いまは社会復帰している連中も、ほとんど観ていますけれど「よく監督つくってくれた」と。
だから、(実在の人物を)全部本名で僕は出しているんです。(人質となった)泰子さんだけは奥さんとして名前出していないけれど、全部本名なんです。普通映画ってのは本名出すのはほとんど難しいんですけどね。
若松監督の話は、この後も続くのだがつづきはまた明日にでも。





暇なときで結構ですので続きの方をお願いいたします。
私もこの映画にいたく感動しましてDVDも予約済みです。
ちなみにキネマ旬報でのベストテンでは3位。
映画芸術では本当は1位だったのに主催の荒井晴彦がこの映画が嫌いな為に裏工作して2位になったらしいです。
昨年は福間健二「岡山の娘」が公開されるなど、若松プロ関係者が続々と映画を撮り始めていますね。足立正生さんの話では、「映画を作ろう!」という機運が皆さんの間でものすごく盛り上がっているそうです。
5時間バージョンについて
ご存知かと思いますが、この映画は当初5時間物の予定でした。こちらのほうは、広島の原爆投下から始まっていたそうで、総括シーンもあと1時間長かったそうです。ところが、若松さんの知人(岡目八目を期待して、映画関係者でない一般の人)に意見を募ったところ、「何を表現したかったのか、テーマが見えにくい」「総括シーンが長く、客が引いてしまう」とのことで、現行のバージョンになったそうです(それでも総括シーンで席を立つ人が見受けられましたね)。
森・永田の扱いについて
「若松は今も森や永田を許してはいないのではないか」という意見が多数寄せられています。監督はこれに対し「僕も徹底的に理解に努めたつもりだったんだけど、やっぱり心のどこかで許せていなかったのかなあ」と反省していました。
私自身は、森は「7.6で逃げた→申し訳ないことをした、償いを果たそう→償いとは革命をやり遂げることだ…」と、自分を追い詰めていったのではないかと解釈していますが。
尚、DVDが2月に発売される(「赤-P」と同時発売!)ようです。
映画芸術の08年ベスト&ワーストはこれですね↓
ベスト10
1位熊切和嘉「ノン子36歳(家事手伝い)」
2位若松孝二「実録連合赤軍」
3位万田邦敏「接吻」
4位黒沢清「トウキョウソナタ」
5位井口奈巳「人のセックスを笑うな」
6位濱口竜介「PASSION」
7位阪本順司「闇の子供たち」
8位阪本順司「カメレオン」
9位新藤兼人「石内尋常高等小学校花は散れども」
10位廣木隆一「きみの友だち」
ワースト10
1位滝田洋二郎「おくりびと」
2位本広克行「少林少女」
3位三谷幸喜「ザ・マジックアワー」
4位「私は貝になりたい」
5位黒沢清「トウキョウソナタ」
6位北野武「アキレスと亀」
7位河瀬直美「七夜侍」
8位是枝裕和「歩いても歩いても」
9位原田眞人「クライマーズハイ」
10位若松孝二「実録連合赤軍」
正直、実録・連合赤軍しか観ていません。ワーストの10位に連赤があるのが理解できないなぁw ベストの映画なんぞ、題名だけで観に行く気もおきない映画ばっかりのような気がしますw
お互いに、立派な連赤中毒者ですねw
俺も監督と同じで、森と永田は許すことはできません。
特に森は、裁判前にあの世へ逃避行してしまった。まったく卑怯者の情けない男です。
たぶん、7.6の敵前逃亡がトラウマになり、彼の総括行動をエスカレートさせてしまったのでしょう。
それにしても、夫の山田孝を総括によって殺された妻が、拘置所にいる森に花を届けていた好意には、この世の仏という存在に思えてしまいます。
子供の頃のトラウマで、
連合赤軍イコール過激派イコール悪の図式が成り立っているんですよ。
革共同の連中どもも。
でも、アニキの一連の記事を見てると、
私でも泣けるのかな?
映画「いちご白書」見て、号泣する低レベルでは、ダメっすかね?
来月、DVD買うべきか?
見ておかなきゃ、ダメな気がしてきた。
実録・連合赤軍は、青春群像映画。個々にいろんな捉え方で泣けてくるはずだ。疲れるかもしれないけどね。
まさに裏工作の賜物らしいですよ。ここでマイナス点を稼いで、1位を阻止したと。
熊切和嘉は連赤スプラッタ映画「鬼畜大宴会」の人ですね。若松さんに「永田達を鬼畜扱いするな」とえらく怒られたようですが、その後仲良くなったのか、「青春☆金属バット」では若松さんがゲスト出演していました。パンツ一丁で(笑)。ユニークな才人なので、見てみたい気はします。
映画はどこまで、進行しているんでしょうか?
物語のネタになる事件が実際に起きたのは1969年から1972年までの間のこと。
それを1976年生まれの監督が撮るってどんな感じなんでしょ?
正直、題名だけで観る気がしない、というのが本音です。