年間6000億円
基地関連が3200億円
合計して9200億円もの血税が、沖縄に使われている。
にもかかわらず、日本一貧乏なのは沖縄だ。
貧乏だから基地がいるのか、基地があるから貧乏なのか?
以下、月刊プレイボーイ6月号 佐野眞一『沖縄コンフィデンシャル』より
「沖縄は失業率が全国一高く、県民所得が全国一低いことはよく知られています。とりわけ深刻なのは、働く意欲のない若者が、この3年間で2万4000人も増えていることです。29歳以下の完全失業率は13%にも達しています。これが7.4%という全国一高い失業率をつくっている大きな原因です。一方、昨年の沖縄県内勤労者の平均所得は22万7400円と、全国最低でした。慢性的な低賃金が、沖縄の若者の働く意欲を殺いでいるのです」(沖縄駐在全国紙記者)
07年 日銀那覇支店調査
売上高人件費率 全国 13.51% 沖縄 9.58%
売上高経常利益率 全国 2.72% 沖縄 4.56%
「この数字から言えることは、沖縄の企業が人件費を極端に抑え、企業に残す利益が極端に高いことです。簡単に言えば、沖縄の企業はぼろ儲けなんです。なぜこういうことが起きるかというと、民間の労働組合がないことが大きな原因になっていると思います。本土で労働環境と賃上げ体制をつくってきたのは、鉄道労組とJC(金属労組)です。沖縄には、労働運動を引っ張ってきたその2つの牽引車がない。沖縄の労組といえば、自治労と沖教組です。完全に官優位の世界で、県庁の職員は日本一いばって、日本一働かない。そういう沖縄独特の構造があるんです」(同上)
「ええ、公務員天国を死守しようとしている。超保守なんです。民主党は『沖縄は格差社会の犠牲者だ』なんて言っていますが、そうではなく、沖縄は元々、格差社会が大好きなんです。尊敬されたい人は官になるか、民だったら経営者になりたいと思っている。最悪なのは、零細な民間企業に雇われることです。沖縄は強烈な勝ち組志向の社会なんです」(同上)
だから、落ちこぼれた若者が、毎年、「成人式」で暴れるのも理解できよう。
派遣の現場でも、沖縄出身の人は多いし、裏性風俗産業でも、沖縄出身の子が多い。
3次にわたる沖縄振興計画で投入された税金
8兆5000億円
それでも沖縄は日本一貧乏のママだ。
「2011年に、その『沖縄経済振興21世紀プラン』が切れます。税制でいえば、泡盛の35%減免、オリオンビールの20%減免措置もなくなる。2011年は本土復帰40年目ですから、これまでのように振興計画を見直して、延長、再延長でやってきた方式はもう無理です。そのときどうするか。一番恐ろしいシナリオは沖縄駐留の海兵隊の全面撤退です。
(中略)
いずれにせよ、沖縄の軍事的プレゼンスは急激に下がっています。今回の少女暴行事件で来日して陳謝した国務長官のライスだって、心の底では『アメリカの海兵隊はこんなに嫌われているのか』と驚いたはずです。平時の海兵隊を食わせていくには沖縄ほど都合のいいところはありません。が、海兵隊がフィリピンやグアムに出て行った後には、沖縄が急激に沈没する可能性も出てきます」(同上)
農水産業が沖縄県総生産に占める割合は1.7%
90%近くが観光産業などの第3次産業で占められている。
「沖縄の農政はあまりにもサトウキビに重点を置きすぎているんです。キビ農家が畜産農家に転換するため牛の飼料の牧草に植えかえようとしても、県の農水部と、彼らの天下り先のJAが邪魔してやらせません。キビの補助金がなくなるからです。農水部もJAも、製糖会社とべったりなんです。彼らを背後で操っているのは沖縄製糖の社長で、沖縄最大の軍用地主でもある竹野一郎です」(牧場経営者)
この竹野一郎がキビ農園を米軍に提供し、年間20億もの軍用地料を得ている。
「沖縄の畜産が伸びず、観光客に沖縄のおいしい牛や豚を食べさせられないのはこのためです。だから農水部やJAの幹部に、観光客にキビかじって帰れと言うんですか、と言っているんです。キビの収入は県内総生産の1%もありません。キビ農家が畜産農家に順調に転換できれば、現在900億円しかない沖縄の農産物の売り上げが畜産だけで1000億円まで伸びます。牛や豚に限らず、いま沖縄の観光客に出している食材の殆どは外部からの調達です。ニガウリだって7割は本土産です。このままでいくと、沖縄は間違いなく夕張みたくなります」(同上)
むかし、海外旅行が珍しかった頃のジョークでこんなのがあった。
「ハワイでお土産買って、日本で開けてみたらMADE IN JAPAN と書いてあった」
いまじゃ、MADE IN CHINA だろうが……
沖縄料理で北海道産の昆布が使用されていたのは知っていたが、
沖縄で出される食材の殆どが、県外産のものだとは知らなかった。
しかも、県庁職員やノーキョー幹部、そして軍用地成金によって農政が歪んでいることは許しがたい。
この利権構造は、米軍基地建設に関わる土建屋と違って、いままで報道されてこなかった部分だ。
本土から遠く離れた離島なので、輸送コストが高くかかる。
食料自給率がこれでは、自立など夢の夢なのではと思うが……
これじゃ、永久に沖縄は日本の植民地だわな。
香港返還にあわせて沖縄を香港みたいに経済自由化しよう,
という動きがあったように記憶しています。
結局米軍からの横槍で,基地の一角のどっかの倉庫で試験的にやってみる、
みたいな形に縮小され,まあ当然のごとく失敗した、とか。
>8兆5000億円
これも思いやり予算の一種かもしれませんね。
いまよりも、もっと犯罪が増えそうですね。
カルロスゴーンでも送り込んでやれば、と夢想します
日本のマスコミはこの冷酷なコストカッターの悪口は書きませんから、うまくいくのでは?
それにゴーンVS米国軍人も見たいし
地元買弁勢力が外来強権権力の走狗になって、その土地の一般人の生活や命なんてヘとも思わない支配構造を作り上げている……、ってのは、おっしゃるとおり完全な植民地、もしくは新植民地主義における被支配地域の姿ですわ……。
近代/現代資本主義では、工業化→情報・金融産業化出来なかった/出来ない土地は、田んぼや畑を作ったり・動物を飼ったり・魚を獲ったりさえしてりゃあ地元の人間は充分食えるところでも、貧乏餓鬼道か内乱修羅道しか行き先がない、ってのがさだめでもありますしな……。
で、そういう土地をとらまえて、工業化と第三次産業化に成功した土地に住んでる人間が、「しかし、子供たちの目の輝きは明るい」とか言うんだから、この世はいっぺん滅びたほうがいいですな。
このセリフは、世界中の貧困や戦争で喘いでいる地域のテレビ中継に使われる決まり文句ですねw
一県人ですけど、恥ずかしながら、
「竹野一郎という大地主とファミリー企業が年間20億もの軍用地料を得ている」「県内のほとんどの企業がこの地主の関連不動産会社や製糖会社に牛耳られている」ということを、プレイボーイの記事ではじめて知りました。怒りを禁じえません。一個人、一ファミリーの意向が基地返還や選挙にも影響しているとは!!。
これじゃー選挙にも勝てるわけがない。
もともと戦前小作人をたくさん抱えていた大地主の一族らしく、内地では戦後に農地は小作人に解放されたが、沖縄では戦後のアメリカ支配で、農地法が適用されず、小作人の借地権が無視されたのです。(復帰後訴訟になったが最高裁で否定された。基地に収奪された時点で権利消滅だとさ。)こんな不正義が今時ありかー!!
県民は左翼だと思われていますが、実際は保守的で、地縁血縁に弱い、悪い意味で素朴な田舎もん。基地にはなくなって欲しいけど、しかたないよね〜みたいなのんきな県民性もひとつ。しかし佐野真一に世界一馬鹿な民族、とまでいわれちゃっちゃー悔しくてならない。
東京からUターンしてきた友人が、沖縄の賃金のあまりの低さに、沖縄人は奴隷だ!!と怒っていた。(同じ能力で同じ仕事しても東京の半分以下のペイ。)
もっともっとこの問題を県民の中に問題提起して、この、旧ロシア帝国顔負けの奴隷制度、何とかしなくてはと思います。
死ぬのはやつらださん、これからも沖縄の問題厳しく取り上げて下さい。よろしくお願いします。長文失礼しました。
コメントありがとうございます。
>沖縄では戦後のアメリカ支配で、農地法が適用され
この件は、本土の人間のほとんどが知らないのではないでしょうか?
沖縄の貴重な情報をこれからもよろしくお願いします。
復活は出来ないのかな?
「キビ農家が畜産農家に転換するため牛の飼料の牧草に植えかえようとしても、県の農水部と、彼らの天下り先のJAが邪魔してやらせません。」