2007年10月18日

【鈴木邦男】右翼・左翼を超えて、前向きな憲法改正を!

東京大井町で行われた「9条フェスタ」での鈴木邦男さんの講演の紹介もこれで最後。

ただ、守るだけではだめだ。前向きな憲法改正を、鈴木さんは主張する。




●右翼が考える天皇制と憲法改正

鈴木 自民党の人もそうですが、右翼の人のほとんども(天皇を)元首にするべきだと言ってますよね。でも、そんなことは天皇陛下も嫌でしょうね。僕もそれはすべきではないと思います。また中には、これから9条を改正して自衛隊を国防軍にしたら、その上に天皇を置く。それをはっきりするんだと、これも僕は反対ですね。いまの天皇陛下も反対でしょう。
かつては国論が二分したら、天皇陛下に采配してもらうこともありましたが、そういうのを天皇に委ねることにも反対ですね。あくまでも文化的な象徴として存在してくだされば良いし。そういう意味では憲法の1条から8条までありますが、1条さえあれば良いのじゃないですかね。
次の天皇を誰にすべきかなんてことは、あくまでも天皇家に決めていただければよいのであって、男の子であっても女の子であっても。国民の側からああしろこうしろとか、なんか側室を持てとかアホなこと言う人いますけどね。自分だってもてないくせにねえ。そんなこと言ったら奥さんに殺されますよ(大爆笑)。自分が出来ないくせに天皇家にだけ強制するなんておかしい話ですよ。
かつてのように、天皇はすべて自由なんてできないですよ。すみませんけど、もっともっと自由にやってほしいですね。外交的なものでも好きにやってもらったら良いだろうと。それが政治にタッチする問題ではないですからね。あくまでも儀礼的なものとか文化的なものですから。僕らも極端なことを言えば、元号だって天皇に変えてもらったら良いだろうと。平成に飽きたら違うものに変えてもらおう。大体が西暦によってますから、そういうのは良いだろうと。文化的なものだから。
また好きにやってもらったらよいだろうし、もっと憧れの対象になるような。
警備だって、いまの100分の1でいいんですよ。だって、いまの皇太子さんがイギリスから帰って来たときに、「日本の警備はものものしすぎる」と言ったけれど、それによって変わったわけでもなんでもないですからね。かつてのように天皇家を襲うことなんてないですよ。またそれだけの覚悟を持った人たちだと思いますからね。
僕はもっともっとオープンに議論すべきだと思うんですけど、なんか天皇問題というと、すぐ右翼が刺しに来るとかね(笑)、そういう発想があるのがいけないなぁと思うんですね。
それと、左翼の側も、本当は天皇制が嫌いなんだけれども、セットにして憲法守ろうという人がいるでしょう。1条から8条は変えたいんだけど、それを言うとどさくさにまぎれて9条も変えられてしまう、それが嫌だ。それもまた卑怯な話だよね(笑)。いまの憲法読んでみると旧仮名遣いですよね。旧漢字ですよね。正確には歴史的仮名遣いと言いますが。そうするとね、小学生向けの憲法なんか見るとね、新仮名遣いのテキストなんですよ。勝手に改正しているんですよ(大爆笑)。それから、労働組合の手帳とかね、教職員の手帳なんかいろいろ見せてもらったらね、一番最初か最後のところに憲法が出ているんですよ参考資料として。みなさん見てくださいよ。まず前文が書いてあって、それから飛ばして9条ですよ(笑)。1条から8条まで書いているのほとんどないですよ。労働組合のなんて。勝手に改正しているんですよ(大爆笑)。それでいて憲法改正反対だって自分たちが改正しているんじゃないか(大爆笑)。そういう本音と建前というか、ずるいなぁと思って、そういうのも含めてオープンに議論すべきだと思っています。
前に大前研一さんと対談して、大前さんが言っていたのは、「自分は天皇家を大事だと思っている。だからこそ、憲法には書くべきじゃない」と、ああそういう考えもあるんだなと。だって憲法は出来てまだ何十年だけれども、皇室は何千年もの歴史があると、それをわざわざ憲法に入れることは必要なのかと、憲法を超然としたものだろうと。ああそれもありかなぁと思いましたね。

憲法を押し付けたアメリカ人としてどうなんでしょう。彼らの理想主義というのは。イラクに対しても自分たちの民主主義は正しいんだと押し付けているから。それに対してやましいなんて感じてないし、日本に対してもとっくに忘れているんでしょうね。
日本に対して憲法改正してアメリカ軍と一緒に戦って欲しいと言うのなら、まず自己批判するべきでしょうね。自分たちが押しつけたんだから、これはまず返せといってね。そういうことは忘れているのか知らないのか、大統領自ら。
それと僕ら(右翼)は憲法改正が具体的でなかった頃は夢があったですね、憲法改正に対して。それが、いま現実となればね、だんだんと夢がなくなってくるわけですよ。自民党の改正案、前文なんか読んでも、訳がわからない文章ですよね。じゃあ中曽根さんが書いた改憲案の前文読んでも、なんかロマンチックな感じでヒデェーなあと思って。それを改めた舛添さんの読んだらもっと酷いなあと思って。格調が高くないですよね。これだったら今の方がよくわからないけど格調が高そうな気がする(笑)。まあ宣言てそんなものなんだろうと。だったら英語で教えたら良いじゃないか。これから国際化の社会なんだから。「The Constitution of Japan」、略してCJって、英語で教える。そのほうが関係代名詞とか係り結びとか、わかりやすいんじゃないかと。あくまで日本の憲法は英文だよと(笑)。それで嫌だったら、作り直そうと。どうですか。



●前向きな憲法改正には大賛成

平和運動、反戦運動と言うと、「国際反戦デー」というのがあって、反戦なのに武力闘争してましたよね(大爆笑)。それでブルジョワ憲法を葬ると言っておいて、いまさら9条を守れ、と言ってる。そういう連中のいい加減さが露呈されてきたんだなぁ、と思います。
ただ、僕は理想は必要だと思うし、理想や夢や、そういうものを捨て去って、現実がこうなんだから、憲法の理想を低いところへ落とせ、というのは間違っていると思います。だから憲法を後ろ向きに改正するのは反対ですが、前向きに改正するのは大賛成ですね。極端に言えば9条なんかどうでもいい。いまのまんまで良い。それよりも、集会表現の自由とか、街頭で演説したりビラを配ったり、デモ行進したり、そういう自由は無制限に認めると。植木枝盛じゃないけど「抵抗権」「革命権」を認めると。それと死刑も廃止すると。こういうものをどんどん加憲すればいいんですよ。日本は2度も原爆落とされて、そう言う意味で唯一日本だけが原爆を持つ権利が有ると思っているが、それをあえて放棄するから、みんな捨てろと言うくらいの、外に対してアピールする共鳴する力強い憲法を作った方がいいんじゃないかなと思うんですよ。
それがなくて、ただいまのままで良いんじゃないかと、どんどんどんどん後ろ向きじゃないかなぁと。それと自民党が、自分たちが天下取ったと思っているのか、好き勝手にああやれこうやれと言っていると、こういうのが嫌だなと思っていますね。
右翼左翼を超えて、もっともっと素晴らしい憲法が出来るんじゃないかと思っていますが、どうでしょうね。



posted by 死ぬのはやつらだ at 09:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本国憲法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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