2007年08月13日

続 貧乏人のココロがわからない左翼

きのうの続きだ。

日本の左翼が貧乏人のココロをわかっていないのは、いまに始まったことじゃあない。

90年もむかしに、大杉栄が指摘していたんだ。

90年も前から、ニッポンの左翼は貧乏人のココロがわかっていなかったんだ。

「貧困と格差を打開し、暮らしを守る」なんてぇのはウソッパチだったってわけサ。


膝とも談合ともいうが、とかく相談は同じ身の上のものの間に限る。身分が違うと、お互いの話しや気持ちもよくわからず、したがって本当に心からの同情も助け合いもできない。ことにわれわれ労働者のごとき、世間から牛馬同様に取扱われて隙さえあればなにかに瞞着され利用されているものにとっては、うかと人に話しも相談もできない。甘い話だと思って乗るとつい自分の肉をしゃぶられ血までも吸い取られる。
労働者はやはり労働者と話合い、労働者と相談し合わなければ駄目だ。(大杉栄「労働者相談所」1919年2月)

共産党や社民党が浮浪者の援助をしたことがあるのか?彼等の強制立ち退きに対する阻止行動をしたことがあるのか?
住民票が無く、投票できない乞食など支援してもムダ、というのがヤツラの本音だ。
「憲法9条を守る」という甘い汁が残っても、俺たちの給料昇給があるわけじゃなし。
所詮、あいつらは、東大卒のエリートであり、弁護士先生なのだ。俺たちは「護憲」というオナニーじゃあ満足できないぜ。
労働者はカネが欲しい。いいオンナを抱きたいんだ。

あの浮浪者の聖地、バクチの需要日本一の「川崎」に、なぜJRAの場外馬券売り場が1軒もなくて、交番の横に無数のノミ屋が並んでいるのか?
そこから追求してみろって「共産党」「社民党」のセンセイたちよ。

従来僕は、小官吏や小番頭なぞという中流階級の逃げ場所である静かな郊外に、隠遁者のような生活ばかり送ってきた。そしてそこから、時々、われわれ平民労働者はなぞというあくびのような声を世間に吐いていた。
しかし僕はその平民労働者でもなければ、またなに一つその生活について本当に知っているのでもない、その生活にあるいは適応しあるいは叛逆する労働者の心持について、なに一つ本当に知っているのでもない。知っているのは、ただ人の話や文字を通じての、概念化された事実だけだ。
(中略)
僕にとっては多くは事実そのものから得た実感ではなく、ただ書物の中で学んだ理屈に映った概念であった。直接に事実そのものにぶつかって、その事実の生々しい感銘が、僕自身の肉となり血となっているというようなものは一つもなかった。
だから僕は、どんな事実に対しても、ただ傍観的に、平気で見ていることができるのだ。そしてその事実の中へ自分のからだを投げこまずに、ただ遠くから例のあくびのような声だけを出していることができたのだ。しかも、ただそれだけのことで、随分いい気になっていることができたのだ。
僕ばかりじゃない。社会主義者だとか、無政府主義者だとかいって大きな面をしている奴らの多くは皆それだ。あいつらが自分自身を平民労働者と一つのもののように思っているだけだ。概念とその言わせる言葉の上でだけ平民労働者で、その他では全くの小紳士だ。その感情もその行為も。(大杉栄「小紳士的感情」1918年2月)

上記の文中の「社会主義者」「無政府主義者」を「共産党」「社民党」の置き換えても、実にしっくりくるじゃないか。いまから90年近くも前に大杉栄は「左翼」の堕落を批判し、自分の生活を戒め、労働者の町「亀戸」に移転した。自分の中の「小紳士的感情」を滅尽するために。

大小幾千百の工場のがんがんする響きともうもうする煙との間に、幾千幾万の膏だらけ煤だらけの労働者の間に、その実際生活に接近していることだけでもいい気持ちだ。だらけた気分が引きしまってくる。こうしちゃいられないという気持ちが日に日に強まってくる。(同上より)

さすが大杉栄、左翼の生き方を90年も前から指摘し、実践していた。これぞ左翼の鏡ぞ。

そうそう…大杉栄のような生き方をした政治家もいたことを俺たちは忘れてはならない。

社会主義者ながら昭和天皇を敬愛し、社会党右派ながら共産党との共闘を積極推進した淺沼稻次郎がそうだ。
社会党委員長だというのに、同潤会アパートの一室に家族とつつましやかに暮らす清貧な生活態度と心優しい人柄に魅了された人は多かった。浅沼は東京都江東区白河町の、同潤会アパートに刺殺されるまで30年住み続けた。
別荘でコック2人も雇って住んでいる日共の陰の書記長不破とは大違いだな。

大杉栄と淺沼稲次郎…こんな人間が、いまの左翼政党にいたらねぇ……。


posted by 死ぬのはやつらだ at 23:12| Comment(5) | TrackBack(2) | ガンバレ左翼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アナーキストがんばれよ

金持ちになって太ったオジサンになっちゃったジョン・ライドンみっともね

Posted by アナーキストがんばれ at 2007年08月14日 00:15
管理人様の
http://alcyone.seesaa.net/article/51217016.html
での御発言はちょっと考え込む点がありますが、どうなのでしょう?


以下全文引用(管理人様の御発言)

いま、肉体労働の現場は、研修制度を悪用してコキ使われている中国やベトナムや南米の外人労働者が多いですね。

俺の職場は日本国籍オンリーですが、もしこれ以上彼等が増えるとなると、我々は断固反対します。暴力に訴えることも辞さないでしょうね。

バカなサヨクは「人種差別だ」と非難するでしょうけどね。サヨクはいつも現実を見ないで、安全な場所から理想ばかり囁きます。
Posted by 御発言に疑問 at 2007年08月15日 03:20
御発言に疑問 さんへ

まずは上記の点の、どこが考え込む点なのかを明らかにしないと、管理人さんもなんともいえないと思いますよ。

少なくとも、私には考え込む点は見当たりませんでした。
Posted by 疑問? at 2007年08月15日 12:32
>金持ちになって太ったオジサンになっちゃったジョン・ライドンみっともね

人は見た目が9割ってやつだね。

WHOのキース・ムーンもデブになった自分がショックでドラッグ摂取量が多くなって死んだようですぜ。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年08月16日 00:44
惨敗の「社民党」弁護士党首、責任取らずにヨーロッパでバカンスだってさ。
空気読めないヤツだなぁ。
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081203.html

民主党の小沢は自宅で療養。
これぐらい気を使えよ民主党のバカ。

俺たちは、10日の夏休みで給料減額、来月は10万円減で生活だ。

本当に左翼って、「謙虚さ」っての知らねぇな。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年08月16日 00:49
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貧民の心、左翼知らず
Excerpt: 日本の左翼が貧乏人のココロをわかっていないのは昔から。そして今はもちろん党首自らがそうであるようだ。
Weblog: clausemitzの日記
Tracked: 2007-08-14 13:45

日本社会へ宣戦布告
Excerpt:  JCJ賞贈賞式の寸評の続きです。  『生きさせろ!/難民化する若者たち』で受賞した雨宮処凜(あまみや かりん)さんへのプレゼンター、伊藤洋子JCJ賞選考委員のスピーチの要約です。 ..
Weblog: JCJ機関紙部ブログ
Tracked: 2007-08-18 23:35
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