2007年06月23日

石原のセンズリ映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』

石原の特攻映画を観て来た。
http://www.chiran1945.jp/


本当は石原に金を落とすなんぞ真っ平ゴメン。しかしだ、世の中には「仕方なくても観なくてはならない映画」ってものがあるのだよ。

シブシブ俺は、川崎チネチッタに足を運んだのだった。


結論から書かせてもらえば、
特攻作戦について知識のある者なら「駄作」と思うし、何も知らない、大多数の日本人なら「感動の傑作」だと感じるはずだ。

意外にも、話は「タカ派」的な偏りもなく進んでいく。むしろ感動的なシーンの連続で、場内からは女性の啜り泣きがあちこちから聞こえてきた。俺も泣いてしまったのは、朝鮮人である金山少尉が泣きながら朝鮮の歌「アリラン」を歌うシーン。映画初出演となる前川の良い演技であった。
他にも、陸軍航空隊の知覧基地に派遣された若き特攻隊員の悲劇のエピソードがちりばめられているのだが、如何せん、テンコ盛りで、映画としては散漫なものとなってしまった。誰か一人に絞った方がよかったのではないか?

俺なら、特攻作戦に懐疑的であった田端少尉(筒井道隆)を軸に話を展開するがなぁ。
特攻に出撃するも悪天候で帰還、その夜、内縁の妻と再開し情を交わす。その後、出撃するも、おんぼろ戦闘機「隼」の故障が続き度重なる帰還で「卑怯者」のレッテルを貼られ、悲劇の最後を遂げる……。まさに戦争の矛盾そのものを背負わされた彼こそが、「特攻作戦」の「矛盾」を象徴する人間ではなかったか?

脚本はイシハラ自ら書いているのだが、この映画のどこにも、『俺は、君のためにこそ死ににいく』などという場面は無かった。

イシハラが書こうとしても、「特攻隊員」の悲劇は曲げようがない事実だからだ。

映画の冒頭、突然、特攻作戦がなぜ行われたのか、というイシハラによる解釈が取り上げられているが、曲解甚だしく不愉快であった。

まず人物の説明がなくて、誰が誰やらわからない。ましてや、映画は陸軍特攻隊の話だが、特攻作戦は海軍が言いだしっぺなので、海軍が初っ端に出てきては「何もわからない者」にとってはチンプンカンプンであろう。大西長官の役が伊武なんだから、俺は噴出しそうになった。しかも大西長官が「特攻作戦の生みの親」となっているから困ったものだ。
最後に大西長官の切腹シーンが挿入され「責任」をとったことになっているが、大西は終戦の前夜まで徹底抗戦を唱え、畏れ多くも高松宮殿下を利用して敗戦決定の御前会議を引き延ばそうとしたトンデモナイ男。「1億総特攻」を主張したキチガイである。
靖国神社には、彼の遺書が展示され「世界人類の和平の為最善を尽せよ」とあるが、大西の言うとおり「1億総特攻」を実施しておれば、日本臣民は滅亡していたのだ。それと、大西が右翼の大物である児玉誉士夫と親交が深く、未亡人となった淑江婦人は児玉邸の敷地内に寄寓されていた。その後、ロッキード事件の際に児玉邸にセスナ機が「特攻」したのは皮肉としか言いようがない。
また劇中では、神風特攻隊の「軍神」関大尉が、その場で志願したことになっているが、実際は「一晩考えさせてください」となったのが真相。それを昭和40年代の戦記ものを踏襲するとはサスガ石原である。
「靖国で会おう」というセリフもわざとらしく連発していたのも意図的なものであろう。
それと、婦女子の化粧はないぞ。「贅沢は敵だ」と特高警察や自警団の監視が厳しい時代に、あんなに化粧した女性はいなかったはずだ。
そして、最後に轟くB'zの曲はないだろう。昨年の「男たちのYAMATO」で長渕剛が「大和魂」を懸けて臨んだ最悪の曲に匹敵する駄曲だ。最後に響くのは「海ゆかば」が相応しいんでないかい?

過去、特攻を描いた日本映画は腐るほどある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%94%BB%E6%92%83%E9%9A%8A
そこには、特攻の犠牲となった若者達の悲劇が数多く語られてきたが、いまの時代に求められているのは「特攻作戦を命令した側」の「論理」を追求したものではないだろうか?

「靖国の犠牲」となった若者達へのレクイエムだけで満足しているようでは……。


俺は、君のためにこそ死ににいく@映画生活


posted by 死ぬのはやつらだ at 23:29| Comment(64) | TrackBack(4) | 映画/邦画・アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「君」って「天皇」のことだよね?
Posted by ウエダ at 2007年06月24日 05:04
>「君」って「天皇」のことだよね?

たぶんそうだろう。イシハラ特有の文学者的表現ってこったね。

劇中では国体のことを皇室と表現することを意図的に避けていた。

完全なまやかしである。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年06月24日 08:47
川崎チネチッタお疲れさまです。
私の不純な好奇心につきあわせてしまい
とんだ散財をさせてしまった様で
お詫びの言葉もありません・・・

かくいう私も「何してるんや・・・」

「志願」と言う名の「誤った命令」に
異を唱えることの正しさ・強さ・尊さが
この映画からは殆ど感じられません。
田端少尉(筒井道隆)の扱いの何と低い事!

きっと石原はどんな理不尽な命令でも
反抗することなく従順に守って死んでいく
「精神的奴隷」が大好きなんでしょう。
私の願望通りの映画ではなかったけど
彼らしさは十分に出ていると思います。

※史実に基づくなら
「君=天皇陛下」以外はあり得ないですね。
他の対象に命を捧げるなんて「勝手なこと」は
許されなかったはずです。
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年06月24日 21:33
 わたしは、散財とは思ってませんのでね、ひとのことはさん(笑い)。
 ディベート企画についてはやつらださんからあると思うので多くは論評しませんが(そっちで爆発させたい=笑い)、わたしはこれを見るまえ、「もし感動したらどうしよう、恥ずかしいけど、それも有りか」と思ったくらいでしたので、批判のための批判的観賞はしませんでした。にも拘わらず泣けなかったということ。
 だからといって散財ではないのです。管理人さん仰るように見て良かった。見なければならなかった。あやさんにもその意味では感謝してます。見ることによってより深く論破できるから。また、これも可笑しな話だけど、「見ないで批判するな」といってる大方の連中が、実は見てないということも分かりました(笑い)。
 この映画を実際見た人なら、歴史を少しでも知ってるなら、人間を知ってるなら、死ぬことの怖さ、生きることの尊さを知ってるなら、戦争がいけない、二度と繰り返してならないと思うなら、この映画を擁護することがどんなに恥ずかしいか分かるはずだから。これはやっぱり、見ないでは分からないことだったんです。
Posted by 本間康二 at 2007年06月25日 00:21
告知

石原特攻映画に関するディベート企画?

7/1日曜日の午前11時より、当コメント欄を使ってやろうと思います。いろんな人の参加を 希望します。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年06月26日 15:54
本間康二 様

遅レスすみません。
フォローありがとうございます。
7/1また伺いますのでよろしくお願いします。
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年06月27日 16:27
 ひとのことはいいんだよさん、返信ありがとうございました。
m(_ _)m
 近日開催のディベートでのお手合わせ、楽しみにしておりますです。
o(^-^)o
 ところで、ここで見ると石原特攻映画だけみたいな感じですが、もちろん『パッチギ! LOVE&PEACE』込み企画ですよね。わたしは、どちらかというとそっちを本命にしたいくらいの気持ちなので(笑い)。
 半年がかりで書き上げた小説の更新予告もたった今、打ち上げ、一緒に1日の件、うちの読者にも宣伝したところです。死ぬのはやつらださん、当日はお手柔らかに存じます(笑い)。
 では、どなた様もそれまでお元気にて!
 わたしは多分大丈夫です。なんたって、風邪知らず3年目を無事更新中ですので。見た目よりぐーんと丈夫なんですよ(笑い)。
Posted by 本間康二 at 2007年06月28日 23:20
特攻を命じた者たちの物語、
「君は、俺のためにこそ死にに行け」
を製作してみてはどうだろう。

主題歌はブルーハーツの「すてごま」で。
>君 ちょっと行ってくれないか
>ステゴマになってくれないか
>イザコザに巻き込まれて
>死んでくれないか
Posted by 九郎政宗 at 2007年06月29日 11:23
>「君は、俺のためにこそ死にに行け」

こりゃ最高ですね。

「しかし、よくやった」とイッセー尾形の天皇が言ってくれれば観に行きます。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年06月29日 16:06
あのすばらしい映画をその目を耳をかっぽじって観たのかい?戦闘機の故障で幾度も返ってきたのではない。故意で返ってきた。愛するものとこのような形で別れるのは無意味だという考えを持ってた者もいたということなんだよ。幾度もの帰還で整備士は何の故障も無いのに気づいていたが、自分たち整備士の整備が不十分だったということにしてかばった。
そして最後にはこの特攻作戦がいかに愚かなものかということを田端少尉は自らの身を以って皆に伝えたかった。離陸すると同時に急上昇、エンジンストールさせ仲間の目の前で墜落。「死ぬことは簡単、死が怖いのではない、愛する者のために1日1日を一所懸命生きることに意義があるんだ。俺のこれから見せる墜落死も、この特攻作戦による死も同じ無駄死になんだよ」ってことを田端少尉は伝えたかったんだよ。
映画は心して観ましょうね、カス。
Posted by カス諸君 at 2007年06月30日 13:55
> 田端少尉は自らの身を以って皆に伝えたかった……

 うーむ! 深読み!
 ここまで読んでくれる映画ファンばかりなら、脚本家も監督も苦労しない。
 たしかに、わたしも、あの場面は「もうー、イヤ!」とばかり、自分で爆墜したものと解釈した。
 事故死と解釈した人もいたっけ。
 とにかく明日。巌流島! 飛び入りさんが、コワイよーン!
Posted by 本間康二 at 2007年06月30日 22:49
 おはようございます。
 来ましたよ。
 管理人さん、司会をお願いします。田原みたいなのんは困るけど(笑い)。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 11:09
 なんか、やつらださんは今起きたみたいなので(笑い)、わたしが仕切ります(笑い)。
 ひとのことはさん、いらっしゃったらなにかお願いします。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 11:26
遅れてすいません。

それじゃはじめますか。

Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 11:36
>映画は心して観ましょうね、カス。

とあったが、田端少尉の話は、別に石原が脚色したものではなくて、ただの事実。

それをもって、この映画が素晴らしいと言われてもなぁ。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 11:42
だいたい、岸恵子が関わらない話が延々と続いていき、しかもナレーションが岸恵子。まったく脚本として、何を言いたいのか? まったくわからない。

しかも、映画秘宝で指摘されているように、岸恵子の台詞場面のほとんどが、尻を向けてしゃべっている。そして、ラストの陳腐な蛍のシーン。

肝心要の岸恵子の感動する顔をアップにしないで、蛍をアップにする。

これは、戦艦ポチョムキンで確立された映画表現の基本をまったく理解していない中学生レベルの凡作としか言いようがない。

しかも、この監督は、あの左翼今村昌平の助監督だったんだてね。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 11:47
仕切るも何も、ダラダラやりましょう。

どんどん書いてください。ダメ?
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 11:49
 じつは、特攻隊映画は、ほとんど見てないのですねー。家城巳代治の『雲ながるる果てに』以外は。それもあんまり印象薄いしねー。大映とかのは全然見てません。
 みなさんは、小林正樹監督の『東京裁判』見ましたか? 4時間半の記録映画です。冒頭近くの天皇の終戦の詔勅を流しながら戦線・銃後の記録映像の羅列が圧巻でした。
 フィリピン、タラワ、ガ島玉砕、サイパンバンザイ岬での女性たちの投身自殺もあり、最後は原爆投下と続くんですが、あれってけっこう全文読むと長いのですよね。わたしは、谷村新二の『群青』がいい勝負かと思って、本編の音声を消してヨーイドンしたことがあるけど、詔勅の長さに及ばなかった。
 それの終わりの方に特攻がある。貫徹むなしく、敵空母のはるか手前の洋上に四散、海の藻屑と消える場面に詔勅。物凄い映画でした。必見です。長さなんか感じない。東京裁判がなんだ、天皇の戦争責任がどうだという人々は是非見たらいいです。
 そろそろ来たかな?
 来ましたね。管理人さん、仕切ってください。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 11:50
ラストのシーンも最悪。

たくさん人が出すぎたおかげで、誰が誰なんだか、サッパリわからんかった。

あれで感動してくれなんてカスとしか言いようがない。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 11:51
 ラストシーンもそうですが、あれはほんとうに石原氏が噛んでるんですかね。某ブログが紹介したコメントに、本人談として、[東映が「石原製作・脚本」で売りたくて勝手にいろんなもの付け足した]みたいなこと言ってるから、どこまでが石原なのかは分かんないですよね。
 だからといって、名前を連ねた責任が免れるわけは絶対ないが。いいかげんですよ。どの程度書いてるかわかりゃしない。
 この件について情報ありますか?
 3人だけのディベートじゃないから、見ている方も参加して下さい。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 12:03
>東映が「石原製作・脚本」で売りたくて勝手にいろんなもの付け足した

確かに、そういう見方もアリでしょうな。

パッチギ2で、東映のプロデューサー岡田と思われる男に、
「困った時の特攻だのみ」ってセリフがありましたね。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 12:10
 東映は昔、今井正で『ひめゆりの塔』つくった時、「客が入るなら『赤』の映画だろうがかまわない」とうそぶいたとか。今井は共産党ですからね(笑い)。
 しかし、そうはいっても金大中事件を扱った『KT』(阪本監督)とか在日を扱った『GO』(窪塚主演)なども作ってるんですよね。『突入せよ! あさま山荘』と『宣戦布告』はタカ派映画だったけど(笑い)。
 まあ、節操がない反面、商売だから仕方ないけど……。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 12:12
こんな洗脳されたバカがいる限り、この映画の意図は達成されましたな↓

>ハリッド映画がTOPですが、この手の映画にしては邦画にも関わらずランキングも常に上位の大ヒット作となりましたね!ほんと、私もこの映画を見て感動し、涙しました。今日の日本人が忘れてはならない事です。
ありがとう、英霊たちよ!

ところで、映画を見もしないで、題名だけでその映画を批判してる人がいるけど、映画はちゃんと見てから、批評してくださいね。当たり前の事だけど。

あと批判する人の特徴としては、映画でなく、特攻がどうとか、戦争がどうとか、意味が不明ですよ。
過剰な左翼教育に洗脳された人とか在日の人から見たら気に入らないらしいけど、私たち一般の日本国民は彼ら若者の勇気、誇らしさを忘れる事はありません。

靖国神社へ参拝したいと思います。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 12:16
あと、こんな金正日の後継者もいました。苦笑↓

>この映画を戦争賛美とか言ってる人は見てないか製作者が<右翼の>石原都知事という事で先入観を持ってるだけでしょうw
むしろこれむしろはマジメな反戦映画ですよ。
映画の尺の多くは、さしせまった死にのぞむ若者の苦悩と彼等を支えるトメさんの無私の愛に費やされています。
岸恵子は実際のトメさんの写真からするとちょっと美化し過ぎという気もしますが、元特攻隊員生き残りの人にいわせると雰囲気は良く似てるそうです。
特攻の善悪はともあれ非情な作戦において彼等若者が見せた勇気は同じ日本人としてきっと心を揺り動かされるに違いありません。
死を恐れる事のない鈍感な人間より自分の恐怖を打ち勝って国や家族を守る為に戦う人間の方が、英霊というに相応しい。
彼等の死を無駄にしない為にも、我々日本人が感謝の気持ちを忘れない事が何より大事でしょう。

とまれ個人的にはやや冗長感もあり完璧な傑作とは思いませんが、0点を入れる人がいるので公平を帰す為に100点にしておきましょうw
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 12:18
 もっと後に書きたかったんだけど、この映画はスタート時点がまちがいだったと思いますよ。それも商売といわれるとしかたないけど、イラクやパレスチナに心を痛める者としては断じて許せない。
 これは岸恵子も共犯だが、「自爆テロといっしょにするな」とは何様の了見かと腹が立った。もちろん、イラクやパレスチナの自爆攻撃を手段として肯定するつもりはないけど、すくなくともイラク戦争では、日本は加害の責任を負っている当事者。それが対侵略抵抗の側の立場をおとしめたり、無碍に否定するようなプロパガンダ的商法はいかがなものかと思います。まず、わたしの反発はここから始まってんですよ。だから、岸が石原に食ってかかろうが罪が帳消しになるわきゃない。
 それとも、これもわたしの早とちりで、岸も石原も「自爆テロのようなレジスタンスといっしょにするつもりはございません」との断りを入れたのかい?

 む?
 上の書き込みは?
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 12:31
なんで、岸恵子が出演したのかね?

彼女って、9条堅持の人なのに。

なんで、日の丸君が代強制のイシハラに協力したんだろう?

それと、トメさんと岸恵子は似ても似つかないよ。

エンディングに出てくる写真見てハッキリわかる。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 12:35
 引用がどこまでか分からず、一瞬、第二死ぬのはやつらださんが出没したかと思った空気の読めないカキコマンダーでした(笑い)。
 あれって、ここのブログでの意見拾って来たのじゃない? よく考えたら、みんな見覚えある(笑い)。
 しかし……
 上位ランキングというのは古ネタすぎるのではないかえ? 今となっては。ちょっと、調べてみましょうか?
 それと、左翼が云々というけど、左右どうとか離れ、れっきとした侵略の事実のある日本人から見れば、やはり「俺は、君のためにこそ死ににいく」といわれてもなー。じゃあ、(侵略を前提として)勝てばいいのかということになる。悲劇性がむしろ薄れちゃうんですよね。
 こんなこというとなんですが、わたしゃ今ホロコースト映画観ても全然胸締めつけられませんものね。変わってるかなー(笑い)。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 12:44
混乱させて失礼。

このキチガイコメントは、映画生活から引っ張ってきました。
http://www.eigaseikatu.com/title/17694/

ちなみにこのサイトでの「俺は…」に対する評価は100点満点で65点。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 12:56
 65点ならいいじゃないですか! れっきとした及第点ですよ。もっとボロカスかと思った。その評価なら反発はないんじゃないの?
 しかし、けっこう皆、感動してるんですねー。わたしは、やはり潜入観念が働いていてダメだったということですね。実際、実母の死んだ時も泣けなかったひねくれモンだから(これは関係ないか=笑い)。
 それより、なるべく多くの方が集うここで訊きたかったこと。
『パッチギ! LOVE&PEACE』と石原映画の連関性はなんなの? いちばん分かりやすい言い方(ありそうな見方)は、『パッチギ! LOVE&PEACE』が石原の映画の中身を知っているとしか思えない内容になっているということ。悪く勘ぐれば両者グルでの仕掛けのような気がしてならないんだけど。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 13:10

そりゃ、左翼特有の謀略史観でしょ。苦笑。

もちろん本間さんは左翼じゃありませんが。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 13:20
 ひとのことはいいんだよさん来ました?
 あと、観てきたお二人にも訊きたいのは、観客、年寄りばかりじゃありませんでした? わたしの時は完璧に若い人はいませんでしたよ(笑い)。55歳のわたしがいちばん若くて、あとはそれより上ばかり。若い人に見せるには、あのタイトルじゃあねー。なにが目的だったのか。
 天皇が終戦の詔勅以外まったく出てこなかった意図も奈辺にありや?
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 13:21
俺はチネチッタで観たけど、上映はヒナビタ別館!

入りは5割? 観客は年寄り多かったなぁ。それと、若い子供連れの親子4人ってのもいた。

とにかく、女性の啜り泣きが響いておりましたよ。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 13:23
> そりゃ、左翼特有の謀略史観でしょ。苦笑。もちろん本間さんは左翼じゃありませんが。

 いや、左翼の残滓ぷんぷんですよ(笑い)。

> とにかく、女性の啜り泣きが響いておりましたよ。

 響いていた!(爆)
 いい映画館で観ましたねー(笑い、いや、マジで)。わたしとこじゃ、なんの感動もリアクションもなかったような。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 13:29
あまりにもガラーンとしていたので、響いたのかもしれません。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 13:35
 敢えて脱線しちゃいますけどね、あれは逆にパレスチナかイラクの自爆攻撃をテーマに作れば断然ぴったりハマったと思いますよ。タイトルもそのまんま。
 パレスチナ人監督が作った『パラダイス・ナウ』という映画を観たんですが、巷間評価が高いといわれる(わたしにはご都合主義なウソを散りばめた娯楽プロパガンダ映画!)スピルバーグの『ミュンヘン』の対極にある映画です。
 レジスタンス側を密告、処刑された父を持つ若者とその友人2人の、自爆決行までの心の軌跡を恋人の必死の「やめろ」の思いと共に描いて、地味ながら胸迫る佳篇でした。こっちの方がずっと今日性を抱えている。わたしは、なぜ今、特攻映画なのかと思う。それこそ、アジアの目やなにか考えれば、まったくアナクロニズムな村社会的発想、世界観を持たない駄作と断じます。
 戦後最低の日本映画といった人がいるが、こんなものを世界に出して誰が評価するのかと思う。またまた恥の上塗りですよ。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 13:46
ただ、特攻作戦の犠牲者を蔑むことはできません。

犠牲を強いた国として追悼し続けなければならない。

ただ、我々が盲目的に美化するのは下種の行為でしょう。

問題は、犠牲を強いた責任者が戦後もノウノウと行き続けたこと。そして、特攻のウソをばら撒いたことです。

当時子供だったイシハラが美化するなんぞ言語道断。

ましてや、それに酔いしれている近頃の若者に吐き気がします。

我々は散々、会社でいやいやラジオ体操を強いられ、社歌を歌わされ、過労死させられている。

特攻は、いまの日本でも継続しているのが現実です。

Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 13:59
おっと、お待ち申しておりました。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 14:03
おそくなってすみません(>_<)
今から感想アップします。
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 14:05
余談であるが、この記事を多数のイシハラ信奉ブログにトラバったら、ほとんど返信なかった。

やっぱり、反米嫌日ってのヒクんだろうなぁ。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 14:17
そのまえに忘れないように・・・
私も映画秘宝読みました。
ご指摘の通り技術的な部分でクソミソに叩かれてましたねー
まあ監督の作家性まで踏み込むなら
技術だけが駄目な作品でもなかったですし
「助監からやり直せ」には「そりゃそうだ」と思ってしまいましたw
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 14:19
 わたしが自分を右翼的と思う所以は、子どもの頃から自死という行為に悲愴美を見ていたんですよ。特攻に限らず、維新の際の上野の彰義隊、白虎隊、すこしまえなら桜田門での水戸浪士隊などなど。犠牲という行為に憧れる部分がありました。
 しかし、それは侵略の事実を知らない年代のことで、日本が中国その他で犯してきた事実を知ればまったく愚かなことです。
 犬死にを犬死にというなという思想の根底には戦争美化の思いがある。JANJANなどでもよく論争しているが、慰安婦の実態はなかっただの、南京虐殺は小規模だの、わたしにいわせれば噴飯ものの議論。
 天皇制を支持する知人が、なにかというと嫌韓なんで、それじゃ侵略や慰安婦はどうなんだといったら、なんと返答したと思いますか。「戦争だからしょうないじゃん」ですよ(爆)。別の場面でイラク戦争反対といって、それはないだろう。
 あの連中も、そう言や、わたしも納得するんですよ、賛成はしないものの(笑い)。母子殺人の死刑論争がそうでしょ。なんだかんだ理屈こねてるが、要は制裁としての死刑を求めているに過ぎない。命の尊さだの武士道が聞いて呆れる。やつらださんがいう通り、「俺に殺させろ」それで決まりですよ。
 侵略を前提とすれば、石原特攻映画もすんなり心に溶けこめるでしょう。

 ああ、ひとのことはさん。いらっしゃい。わたしが巌流島などと言ったから、意識したな?(爆)
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 14:19
「犬死に」ってのは、どうかと思うのですが、少なくとも、この映画の最大のミスは、劇中に、

『俺は君のために死にに行く』ってエピソードがひとつもなかったこと。これに尽きますね。

こんなのが芥川賞の選考委員なんだから、芥川ももう一度自殺したい心境でしょうな。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 14:27
本間さん、遅くなってすみません。

お二人の批判のすさまじさについつい食い入るように
見ている内に自分のをアップするのが遅くなりました・・・

実は私スケジュール的にいろいろあって
はじめに特攻映画を観て
その翌日に「パッチギ!ラブピ」を観たんです。
そのせいで特攻映画で鬱な気分になってしまったのを
「パッチギ!ラブピ」で力をもらって何とか持ち直しました(笑
だからお二人ほどの怨嗟?は無いのですが
この二本には非常に関連めいたものも感じますw

実際、特攻映画の感想で
「パッチギ!ラブピ」を越えるものって無いんじゃないかって・・・
こんな事言っちゃ駄目か(笑
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 14:39
>「パッチギ!ラブピ」を越えるものって無いんじゃないかって・・・

その通りだね。あの映画、かなりの時間を過去も含めた日本の特攻映画批判となってるもんな。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 14:47
 やつらださんの「芥川ももう一度自殺したい心境」は笑えました。
 反対に今平にゃ出て来てもらわにゃ、「バカ者、こんな映画撮ってわしの顔に泥を塗る気か!」って(爆)。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 14:47
それと、このイシハラ映画のオフィシャルサイトがアザトイ。
http://www.chiran1945.jp/

なんせ、画面デザインが特攻機のコクピット。隼で特攻する気分を味わえるのですから。

おまけに駄作機「隼」のペーパークラフトまでダウンロードできる。

これが、特攻で散った若者に対する礼儀だろうか?

ふざけるな!

ところで、俺は夜勤明け寝不足なんで、申し訳ないが、これで退散します。

あとは宜しくお願いします。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月01日 14:58
「犬死に」というのは、確かに誤解と反発を招きますね。それが結果的にも実質的にもそうだとしても。だからJANJANで、わたしは「犠牲」という言葉を献じました。ただ、この言葉「いけにえ」とも読みましてね、犠牲は権力者にとっては如何様にも扱えるコワイ意味も有しているのです。だからこそ、歴史や過去は大事ということになる。それをまったく無視したところに、この映画の駄作性があると思うんですよ。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 15:05
死ぬのはやつらだ 様

お疲れさまでした。

>あの映画、かなりの時間を過去も含めた日本の特攻映画批判となってるもんな。

新城監督に対しては「「作家の映画」を撮るってのはこういうことだ」
と言う見事な回答になってます。

劇場ですが
うちは大阪の立派なシネコンでしたが
老若男女様々でしたよ。
ただ金曜の最終なのにカップル率は以上に低く
全体的に閑散としていました。
興行的にも成功とは言い難いなーと思っていたんですが。
隣のご年輩夫婦の女性が終始すすり泣いていたのが
印象的でした。

>やっぱり、反米嫌日ってのヒクんだろうなぁ。

「映画生活」のキチガイコメントのほうがよっぽどヒクんですが・・・
まあそんな感想を持たれた方々も実際
「靖国神社に神として祀るから特攻かけて死んでくれ。」と命令されて
喜んで引き受ける人間は皆無なわけで
でもそれは決して非難されることでもなければ
嘆かわしいこととも思いません。
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 15:10
 サイトカラーに退くというより、出尽くした観があるのではないですかね。多分、いまからでは石原特攻のほうが分が悪いという判断。入りの善し悪しは知りませんが。あれで泣けたら恥ずかしいというのはあるのではないか。
 ところで、ひとのことはさん、ラストの特攻シーンはどうでした? 個人的にそれだけやつらださんと感想言い合い、「戦争映画を見慣れた目にはそれほど」と返されたのですが、わたしは良かったと評価してます。それこそ、悲愴美というか(美ではないか、そうとう酷くて汚らしかったけど、それが)リアルで良かった。
 あの映画で良かったのはそこだけでした。あそこはあと4、5回観たいとやらださんにはキッチリ言っておきました(笑い)。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 15:21
特攻シーンの迫力は本間さんのご指摘通り凄かったけど
銃撃を受けてコクピットで
血塗れになるのをスローで見せる部分
私が一番鬱になったのはあそこなんですよw
イシハラの「奴隷大好き願望」をあからさまに見せられている気がして
気分が悪くなりました(俺も見方がひねくれてるよなあ・・・(笑)
私が気に入った所は窪塚弟の
「にいちゃんが死んだら日本は勝んか?」と言うセリフです。
この問いに一体誰が答えられるのか!
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 15:43
> コクピットで血塗れになるのをスローで見せる部分……

 なるほど。鳴るほど光る稲光り、あ、失礼。ついつい混ぜっ返し入れて。頭にあると、その機会を見つけてつい、突っ込み入れるのが凡人のサガで(笑い)。お許しを。
m(_ _)m
 見逃しました。それは不謹慎ですね。要するに「面白く見せたい」だけのセンセーショナリズム。

> イシハラの「奴隷大好き願望」をあからさまに見せられている気がして気分が悪く……

 捨てゴマの一つに過ぎないという価値観なんでしょうね。たてまえとしては「そうじゃない」と分かっていても、無意識的にお里がでてくるんですよね(笑い)。技術的な出来不出来より、作る者の人間的資質が問われる所以ですよ。

> 窪塚弟の「にいちゃんが死んだら日本は勝んか?」と言うセリフです。
この問いに一体誰が答えられるのか!

 これこれ。
 いろいろ思い出してきました。
 確かに感動的な場面は、いろいろありましたよね。飛び立つ特攻機を追いかけるシーンは『無防備都市』にも『ブーベの恋人』(ちがったっけ?)にも通ずる別離シーンの見せ場としては上手かった。
 あと、トメさんが憲兵に死ぬ気で抗議する場面も良かったですね。ああいうところなんか、岸恵子の説得で付けられた(石原にしてみれば余計な)シーンとして良かったのかも知れない。
 だけど、それがなぜ遺らなかったかというと、やはりホタルのわざとらしさがぶち壊したんだよね。
 なんで原作どおり蝶々にしなかったのか。ホタルじゃ他にあるんだから盗作・パクリといわれても仕方ないよね。結局、安手といわれても仕方ないんですよ。
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 16:20
ちょっと回りくどくなりましたが
ひとつ前の「嘆かわしいこととも思いません。」の続き

特攻で命令通りに死んでいった若者=良い人
特攻を考えつき命令した旧日本軍指導部=悪い人

これ以上の視点がイシハラ特攻映画からは見えてきません。
特攻の犠牲者も喜んで死んでいった人間ばかりじゃなかったと思います。
かなりの人が「イヤだ、死にたくない!!!」と考えていたことでしょう。
だからこの映画は限りなくフィクション、と言うよりファンタジー映画と
自分の中で位置づけられます。
この「イヤだ、死にたくない!!!」と言う考えや
「こんな命令は間違っている」と言う主張は
決して「非国民」でもなければ「卑怯」でも無い
素晴らしい精神の持ち主だと思うんです。
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 16:56
この映画でその素晴らしい精神を感じたのは
さっき引用した窪塚弟だけだったと言うのが・・・
(まあ、戸田菜穂も入れても良いかな?)

だから、特攻映画の劇場出る時に
「あんな男のヒトと結婚したい〜♪」と
ボ〜ッとした顔でつぶやいていた
母娘連れの娘の方のネーチャンよ
徳重クンや窪塚クンが
いくら男前で
いくらカッコヨクて
いくら勇ましくて
いくら岸惠子の言うとおり
「素晴らしか若者」だったとしても
たとえ強制連行されても
徴兵を受け入れず脱走し
卑怯と罵られても誰の命も奪わず
ただひたすら逃げて逃げて逃げまくり
アンソンとキョンジャを生んだアボジ(ヂ?)の方が
はるかに男前で
はるかにカッコヨク
はるかに勇気があって
はるかに「素晴らしき若者」なんだよ!

あんたがそのことを理解できる「いい女」になる日を
俺は期待して待っているよwww
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月01日 17:02
今思い出したけど
徳重&窪塚って死んで無かったのかな?
なのに題名が「俺は、君のためにこそ死ににいく」
・・・何じゃソリャ(爆)

本間さん程の映画の知識は無いのですが
「パッチギ!ラブピ」観て思ったのは
井筒監督は「ゴッドファーザー」が大好きなんだなー、って事。
「監督の作家性」が重要、って事をよく理解している、と感じました。
(基本中の基本なのかも知れませんが・・・)

それにして、アボジはカッコ良すぎやな〜♪♪♪
完全に「何が何でも生きる」を目指すスーパーヒーロー状態!
キョンジャの舞台挨拶と並行する最後は
「東アジアのヴィト・コルレオーネ」化してるしwww

さて、私も所用が出来たので
ここで一端失礼します。
また後程ダラダラとコメントさせていただきますw
Posted by ひとのことはいいんだよ@連投失礼 at 2007年07月01日 17:40
 いま、レスしようと思いたっていたら下で凄い音がして。「ドーン!」という激突音のあとでブレーキ音でした。メインストリート沿いだから時々ありますよ。
 夜、向かいの電話ボックスにヤクザの車が突っ込んだのも見ました。10階からだから、それほど迫力ある光景とはいえませんが(不謹慎な言い方!)、追突してひしゃげた車から、どこから見てもその道の格好したのが女と出てきました(笑い)。
 今のは……車同士のようでしたね。1台は道路に、ぶつかったかぶつかられた方はモロ、歩道に1台分乗り上げています。あそこを通る人がいたら、確実に巻き添え食ってましたね。怖ろしい! おっと、他人事じゃないよ(笑い)。
 救急車来ました。

『パッチギ! LOVE&PEACE』は良かったですね。あの暴力描写を考えるとどういう評価が適切なのか分かりませんが、ひと頃のコマーシャルをもじれば「スカッとさわやか」といったところでしょうか。
(もっとも、元惹句の張本人コカ・コーラというのは、コロンビアで労組の人間を暗殺して回るような会社で、とても爽やかさとはそぐわない本質を孕んだとんでもない殺人企業のようですが)。
 なんかやっぱり泣けなかったのは、『パッチギ! LOVE&PEACE』のように活き活きとした人間が登場しなかったせいでしょうね。書き込みが浅いし、生活感も乏しい。窪塚が背中で阿波踊りを踊りながら搭乗機に向かいますね。あれなどは、ほんとは泣かせどころなんだけど、わたしには泣けない。
 あいつ、ほんとに分かってるのかと思いますね。人間とか戦争とかを。分からないんだったら、少なくとも役者以外のことはするなと言いたい。なにを言ってるかというと、井筒を「映画を見ないアホ」と決めつけたこと。そこで政治的立場を誇示している。役者は演技してこそなんぼのもの。イメージを固定するようなバラエティー、CM、トーク(鬼平役者が「徹子」で、娘の前でのフルチン話など、なにをバカな! と言いたい)、そんなもので余計なことを言うな。
 だから、日本の映画は学芸会だというんですよ。

 あ、ひとのことはさんも去られたので、わたしもいったん自サイトに戻ります。
 みなさん、失礼しました。
m(_ _)m
Posted by 本間康二 at 2007年07月01日 17:56
本間康二 さん

ひとのことはいいんだよ さん

ありがとうございました。昨日は途中で退散してすみませんでした。猛烈な睡魔が襲ってきましたんで。こんなときは、日本軍開発の「覚醒剤」(朝鮮半島製)があれば寝なくてすむんですがね。冗談ですが。

この映画、結局、B'zの曲と、

>徳重&窪塚って死んで無かったのかな?
なのに題名が「俺は、君のためにこそ死ににいく」

ってことに集約される爆笑映画ってことですわ。

イーストウッドの「父親たちの硫黄島」のエンディングの真似で終わることで、日本は中国と同様に猿真似しかできない「三国人」もとい「3流国家」でしかないってこってすな。

Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月02日 18:22
死ぬのはやつらだ 様

本間康二 様

先日は、ありがとうございました。
こちらこそ参加遅れましてすみませんでした。

そう言えば私、未だ岸惠子のことはさわっていませんでしたね。
この映画も彼女がクレジットされていなければ
鼻も引っかけなかったはずですw
イシハラのプロデュース(と言うよりプロモーション)で唯一成功した部分かな?

徹子の部屋での「特攻機を見送る場面で、最大の怒りを込めて演技したのに、画面が遠景で伝えられなかった」
発言ををとりあえず確認しようと思って観たのですが何とたったの1カットだけ???
確かに全身ショットで全然怒りが表現できていない。
本間さんご指摘の憲兵への抗議や最後、飛行機?を焼く米兵を睨み付ける、等
他にちゃんと怒りを表現出来ているシーンがあるのに。

・・・撮り直してもらえよ(笑
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月03日 18:33
続き
彼女の参加で作品のタカ派色は薄まったかも知れないけど
その結果全体のイメージが中途半端になってしまった。
(「左翼的」なんて言う右寄りの批判もあったみたいですねw)
もっとタカ派ゴリゴリの作風なら本間さんの指摘したような
「登場人物の書き込みが浅いし、生活感も乏しい。」
と言った欠点も回避できたかも知れません。
タカ派からもハト派からも岸惠子の出たメリットって
あまり感じられないんじゃあ無いかなぁ・・・

・・・等と珍しく客観的?なコメントしましたが
所詮私はイシハラの「奴隷大好き願望」を
生理的に受け付けられない人間ですので
いかに反戦映画を装ってもこの特攻映画と
相容れる事は無いでしょうwww

「タカ派ゴリゴリの作風」でふと思ったんですけど
他の監督だったらどんな映画になったかちょっと気になりました。
例えば「みな殺し」時代の富野由悠季なんかやっぱり「みな殺し」なのか???
死ぬのはやつらださんのご意見ちょっと聞いてみたくなりましたw
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月03日 18:36
(字数制限だったのですね=恥
 やっと分かりました。まず第一弾)

 ひとのことはさんへの返信が気になりながらも、つい失礼してました。本日、別のページに投稿したことにより、かなりの後ろめたさを感じて(笑い)遅まきですが返信仕ります。
 ただ、この映画に関してコメントすることのシラケを最近とみに強く感じるようになりまして、それが何に起因するのかずっと分からず、それで返事しかねたことも事実です。ですので、適切な返信ではないこと、あらかじめご容赦願います。

 はっきりいって、岸恵子も石原に負けず劣らずアホだと思います。最初にわたしが指摘したように、この映画はそもそも映画そのものの出発点が間違っていたと断ずる所以です。それはなにかといえば、「自爆テロといっしょにされたくない」と、石原、岸恵子共々共通認識で始まったであろうこと。
 といってわたしは、イラク戦争における占領軍に対する自爆攻撃を肯定したり、戦法そのものを論じる意図はなくコメントしています。

 いわゆる自爆テロは米英軍の占領に対するレジスタンスの一手段。一部は宗派対立を煽る占領軍の自作自演であることも含め、イラク侵略に日本が加担していること。この反省なくして語るおめでたさに尽きる。
 その視点に立てば、この映画に対する(少なくもイラク戦争とは無縁の)世界の評価は嘲笑以外のなにものでもないであろう。それに気づかぬは日本一国のみであろう笑止。
Posted by 本間康二 at 2007年07月08日 21:05
>返信が気になりながらも、つい失礼してました。

お気遣いいただきすみません。
こちらもダラダラコメントが信条ですので余り
返信にこだわっていただく必要も無いかと思います(笑

シラケを感じるのは間違いではないでしょう。
「一分の隙も無い完成度」でも無いし
いくらでも語るところがある訳でもないし
私も「パッチギ!」評のウェイトの方が大きくなってしまいましたw

本間さんのご意見を見ていて思いましたが
わたしは岸惠子に甘いのかなぁ?
この人の過去の言動を見る限り
幾らかは期待するところもあったんですけど
ご指摘通り「自爆テロといっしょにされたくない」と言う部分で
彼女とイシハラとの見識は一致しているんですよねぇ。
その気持ちはわかるけど、特攻も自爆テロも
対米戦争が無ければ果たしてこの世に存在していたか・・・

・「特攻と自爆テロは違う」はファンタジー
・「喜んで志願した人間ばかりが美しい」もファンタジー
・「イヤだ、死にたくない!!!」を無視しているのもファンタジー

見識の一致した二人の願望だけで作られた映画。
「特攻作戦の犠牲者を蔑む」なんてのは論外だけど美化すりゃ良いってもんじゃない。
「自爆テロを礼賛する」なんてのも論外だけど特攻と差別化すりゃ良いってもんじゃない。
「何でこんな闘い方・死に方がまかり通ったのか?」
「何で君(=天皇)のためにこそ死ににいかなければならなかったのか?」
管理人殿のご指摘通り、そこを追求出来ていない。
自分たちが「綺麗」と思うものしか描いていない。

岸惠子よ、やっぱり「戦争そのものへの怒り」が全然足らんよ。
上の母娘連れのネーチャン同様、早く成長するようにwww
(たぶん見て無いだろうなぁ(笑)
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月10日 20:41
ちなみに私、B'zのテーマ曲全く憶えていません。
トシのせいか、全部同じに聞こえてしまう・・・
やっぱりブルーハーツの「すてごま」の方が良かったと思いますw
Posted by ひとのことはいいんだよ at 2007年07月10日 20:43
>「特攻と自爆テロは違う」はファンタジー

同感です。

ただし、「自爆テロ」は日本の報道で使われているだけで、正確には「自殺攻撃」と言う方が良いでしょう。

たぶん「特攻」を美化する者は、「自殺攻撃」よりも「特攻」の方が美しい、とお考えなのでしょうが、どちらも、自発的ではないという点で同じものです。

問題は、どちらも命令する者の論理を、意図的にハズしていることでしょうね。

民間人を巻き添えにしていない事で「特攻」が肯定されるとすれば、為政者の統治にとって、こんな楽なことはありませんな。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2007年07月12日 22:43
 なんだか、良くわからないなあー、マックは。
 こんどは行くのか?
 コピーペーストはやめよう、この際。
 あ、ひとのことはさん、今晩わ。ずっと投稿できず失礼しました。
 第二弾はやめます。どうも、自爆攻撃では管理人さんと意見対立しそうなので。
 一言だけ反論しますと、自爆攻撃は基本的には強制ではないと推論します。わたしは、厳寒の多摩で座り込み闘争したときの経験から、人間は時と場合によっては決死の覚悟ができる、言い替えれば簡単に死ねるということが分かりました。それまでは、プラハでも、天安門でも、戦車のまえに立ちはだかるレジスタンスの気持ちが分からなかったが……。
 ただ、賛成か反対かといわれれば自爆に反対。
 あえて、付け足せば、おそらく純粋なレジスタンスの場合はあらかじめ市民には警告を発しているはずと思われます。米軍関連には近づくなとかなんとか。
 また、無辜の犠牲をものともしない外国勢、さらには米軍の自作自演、サルバドル方式があることもお忘れなく。
Posted by 本間康二 at 2007年07月12日 23:29
オメー等死ね
Posted by うんこ at 2009年01月11日 21:43
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