2006年08月21日

昨年結婚したあの人のその後

永六輔 個人名を挙げないでお話しますが、このあいだ結婚したある女性がいます。名前は言えません。その女性のお兄さんの奥さんが最近、妊娠しました。そういう方がいるんです。(中略)
そうこうしているうちに実家のお父さんとお母さんが来るという話しが出てきた。実家のお父さんとお母さんといっても、ただの実家のお父さんとお母さんじゃない。
あの実家のお父さんとお母さんが来るので、手作りの料理をと思って彼女は近所のスーパーに行くわけです。もう普通の奥さんですから近所のスーパーに買い物に行く。
普通、ああいうスーパーの買い物って、必要な物をメモして、買い物カゴに必要な物を入れてレジに持っていくでしょう。そうするとピッピッとトータルの値段が出て、それをビニール袋につめて帰るじゃないですか。
それが、あの人は違うんです。必要な物を一品持つと、そのまますぐレジに持っていって、レジでお金を払って、それを家に持って行っちゃう。それでまたすぐ戻って来て、また何か買っていく。彼女は一品ずつ買うんですって。
それを見ていたお店のほうも、まとめてお買いになったらどうか、配達もしますのでと言った。ところが彼女が言うには、こんな楽しいことをいっぺんで済ませたくない。つまり、そのぐらいわれわれとはかけ離れている暮らしをこれまでなさっていたんですよね。
今は、夜お腹が空いたらラーメンでも食べに、どこにでも行ける普通の市民でしょう。名字もできたし、選挙権もできたし。普通の市民になってとっても喜んでいるでしょう。
でもね。そうした普通の市民をしていたのにできない環境になっちゃった義理のお姉さんがいるの。病み上がりでお仕事に復帰できない状況……。
(金曜日『この日集合』84頁)


ラベル:天皇制
posted by 死ぬのはやつらだ at 01:51| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | やんごとなき人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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