毅然とした態度だと、嘯くのだろうが、それを支持しているのは、実は中国共産党だということも知らずにな。
http://asyura2.com/0601/senkyo23/msg/457.html
中国などに配慮して参拝を見送るべきだとの意見を強く批判した小泉が、その中国共産党の守旧派の後押しとなっているとは苦笑。
雑誌SIGHT夏号で東大大学院教授 藤原帰一氏が鋭く分析する。藤原氏が言うのには、日本では一党独裁の中国が一枚岩のように思いがちだが、実際には江沢民の時代から現在に至るまでずっと権力闘争が続いている。
現在の中国には主に3つの権力グループがある。
●人民解放軍が中心のグループ。地政学的に冷戦が終わり、これから中国は封じ込められる。それに対抗するために、なによりも軍隊を強くしなくてはと考える。
●共産党。市場経済に移行し、規制も大幅に緩和された中国は、共産党政権ではあるが、経済体制は社会主義ではなくなってしまった。このような現在、共産党が国内で権威を保つためにはイデオロギーしかない。しかし、マルクス毛沢東主義じゃしょうがないと。ナショナリズムに移っていく。ナショナリズムに訴えて、中国の団結を導く。その指導者が共産党であり、党国家主席であるというスタイル。江沢民の前からこの変化はもう起こっていた。ただ、ナショナリズムと言っても、中国自体が大変な多文化国家だから全部をまとめるとなれば、日本に侵略された経験が出てくる。『抗日と救国の党としての共産党』という観念に、大きく共産党のイデオロギーが動いていく。
いままでの中国は、軍と党、この2つのグループが牛耳っていた。
ところが、軍と党に続く第3のグループが台頭してくる。もうひとつのグループは、
●経済開放路線を支えてきた経済官僚の一群だ。改革派と言ってもいいだろう。共産党の影響力を保ちながら経済自由化と民主化を達成することが彼らの目標。その視点から見ると、党のイデオロギー的な統制とか、ナショナリズムの喧伝は古臭いし、逆効果だというわけだ。人民解放軍に対しては、たくさんの既得権益を持っていて、党が介入できない。だけどものすごく非効率的で金がかかるから何とかしたいってのが彼らの考え。
現在の胡錦濤は、開放路線の経済官僚出身だ。SARS騒動で、江沢民の影響下にあるグループを押さえ込むことに成功し、胡錦濤のエリート官僚路線が力を持ちそうな時期もあった。ただ、昨年末から変化が目立ってきた。人民日報学習キャンペーンが始まり、党のイデオロギー教育が大規模に復活している。また、人民解放軍については利用する方向に軸足を動かしている。
藤原氏が香港で会った、共産党の改革派グループは、小泉首相が郵政改革をどのように実現したか知りたいと訊いてきたそうだ。人民解放軍のような既得権を持ったグループがあって、誰も手出しができない。小泉は改革者だ、自分たちもそれを真似したいっていうのだそうだ。
小泉のムキによる靖国参拝は、こうした、中国共産党内部の改革派グループを危機にさらしていることになるのだ。
日本の首相が靖国神社に行き続けてくれたほうが中国にとって得だと考える、共産党と人民解放軍の頭の固い人たちが中国の政治の中で優位を占めるような状況を、小泉が作り出しているようなものなのだ。
中国はただでさえ共産党と人民解放軍優位なのに、その勢いを靖国参拝は間違いなく加速させている。それは何より我々日本にとって不利な中国なのだ。
藤原氏は、日本は中国に共産党政権を作った責任を負っているという。
国民党政権はそんなに弱い政権じゃなかった。日本が壊してなければ続いていた。それを奥地に追いやり、共産党が権力を掌握する機会を作ってしまった。これは毛沢東自身が、田中角栄首相が中国訪問したときに言った台詞ですよね。その(共産党の)ために中国で死んだ人間は千万の桁でも足りないでしょう。その共産党がなおかつ権力を握っているような状況を作るのは、正当ではないし、我々にとって有利でもない。
靖国参拝で喜んでいるのは中国の守旧派であり、日本に対する抵抗勢力であることを、小泉は全然わかっていないのだ。
そのバカ首相は確実に、今年の8月15日に参拝するであろう。喜ぶのは中共だというのにだ。
中国の原潜が日本の領海侵犯して、その直後に中国政府が遺憾の意を表した時点で、政府が軍を掌握できていないのは明白になったでしょう。
なんでもかんでも、こんなことも知らないんですか?との発言多くて、アマシにあってる。いまに辞めるべな。
共産党と人民解放軍が2大権力だってことは、誰もが知ってること。経済開放路線を支えてきた経済官僚の一群こそが日本にとって大事なグループ。それを小泉の靖国参拝が結果的に潰そうとしている、ってことを藤原氏は言いたいわけだ。
中国原潜の領海侵犯は事故隠しと言われていることも書いておくわ。
しかし、こんなこと書くと、記事の主題に関係ない枝葉のことでいろいろ書き込みしてくるんだろうね。アホラシ。
まぁ、こういう輩のおかげで中国共産党は安泰ですわ。