さぁ、いよいよ通天閣である。
現在の通天閣は1956年に完成した2代目。設計は名古屋テレビ塔、東京タワーなどを手がけた内藤多仲。
塔の側面にある「安心と信頼の日立グループ」というのも、原発事故があったいま、日立の原子炉も安全ですかと問いただしたくなるわい。
初代通天閣は、1903(明治36)年に開催された第5回内国勧業博覧会の会場跡地に、パリのエッフェル塔と凱旋門を模した初代通天閣が1912(明治45)年7月3日にルナパークと共に建設された。
通天閣は、ルナパークと「ロープ・ウエィ」で結ばれており、大阪で2番目のエレベーターが設置され評判となった
パリエッフェル塔には戦前シトロエン自動車のネオンサインが有名だったが、戦前の通天閣にもライオン歯磨きの広告があった。
大東亜戦争中の1943(昭和18)年に直下映画館の火災で通天閣の脚部が加熱により強度不足となる。そのため、鉄材を軍需資材として大阪府に献納するという名目で1943年2月13日から塔は解体された。
1923(大正12)年にルナパークが閉園されるまで同園に展示されていた幸運を呼ぶビリケン像は展望台に展示されている。足の裏を触ると幸せになるとよばれており、足の裏が擦り減ってしまっている。