2010年01月05日

【映画】 バニシング ポイント


1974年5月15日の「水曜ロードショー」を、中1になったばかりの糞ガキは、興奮状態で画面に見入っていた。
映画「VANISHING POINT」は12歳の俺を虜にした。
主人公コワルスキーはコロラド州デンバーからカリフォルニア州サンフランシスコまで約2000qを15時間で走るという賭けをする。スーパーチャージャー付きのダッジ・チャレンジャーでぶっ飛ばす、というストーリー。
劇中、権力と戦って敗れた主人公の過去がフラッシュバックする。海賊放送のDJをやっている盲目の黒人スーパーソウルは警察無線を傍受していて偶然コワルスキーの存在を知り、奇妙な友情が芽生える。
警察は、ただのスピード違反でしかないコワルスキーを危険な存在として大規模な追跡を開始、何が何でも逮捕しようとする。
サラサラの髪のサーファーと、裸でバイクを乗り回すオネーサンに反応したことは事実だが、何よりもカッコイイ曲が目白押しのサントラ、素晴らしいアメリカの大自然、果てしなく真っ直ぐに伸びる道を轟音を轟かせ疾走する白のチャレンジャーのカッコよさ。
12歳の心を鷲掴みにした映画だった。そして衝撃のラストの虚しさ…。何度観ても泣けてくるぜ。


目を開けて
よく注意していたはずが
どこで迷ったのか この俺
人生の行く道に
神の助けを求めたが
果たして助けてくれたのかい?
答えを見つける前に 
俺たちは別れ…別れ
誰も知らない
誰にも見えない
人生の灯りがつくまでは
魂が自由を得るまでは
与えるのは誰だ?
もらうのは誰?
誰が答えを知っている?
誰が自由になるんだ?
何を訊きたいんだ?
その言葉はどこにある?
誰が証言してくれる?
俺が死んだときに。
(エンディングテーマ“Nobody knows”Kim Carnesより)
ラベル:映画 アメリカ
posted by 死ぬのはやつらだ at 23:53| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画/洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『バニシング ポイント』は、ただひたすら車で走り続ける男の物語で、大好きだったけれど、この映画とともに、ただひたすら踊り続けるカップルの話、『一人ぼっちの青春』(They shoot horses don't they?)をなぜか、一緒に思い出します。http://www.youtube.com/watch?v=V04EPbaFSdA
あの頃は、本当に映画館で映画ばかり見ていました。他になにもせずに・・・
Posted by natunohi69 at 2010年01月06日 15:54
連投ごめんなさい。
いまや、水谷豊の『相棒』の監督と言った方が通りが良くなってしまった和泉聖治の一般作監督デビュー第一弾『オン・ザ・ロード』(1982年)はもろ、『バニシングポイント』の影響を受けていましたよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
Posted by natunohi69 at 2010年01月06日 16:12
この記事をみて考えた。

金の価値、中国の存在、と日本の現在、、、
10年前に誰が知っていたのだろうか?

「禁悪書」の彼は知っていた。

生き証人は少なくとも一人は存在するが、書に残してもらいたい。
Posted by photosynthesis at 2010年01月07日 02:58
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