基地乱射事件、容疑者は軍少佐 アパートを家宅捜索
米テキサス州フォートフッド(CNN) 米テキサス州のフォートフッド陸軍基地で5日発生した銃乱射事件で、警察は同日夜、陸軍少佐のニダル・マリク・ハサン容疑者(39)が住んでいた同基地近くのアパートを家宅捜索した。同容疑者はヨルダン系米国人で、事件当日の朝、アラブの伝統衣装姿でコンビニエンスストアに立ち寄っていたことなども判明した。
乱射事件では兵士ら12人が死亡、31人が負傷した。ハサン容疑者は現場で警官から複数の銃撃を受けて拘束された。基地に近い町キリーンの自宅アパートでは、機動隊員のチームが、米基地内では史上最悪とされる乱射事件の手がかりを求めて捜索作業にあたった。
基地内にあるコンビニの店長によると、ハサン容疑者はほぼ毎朝、コーヒーとポテトを買いに訪れていた。店内の防犯カメラが当日とらえた映像には、事件の約7時間前、同容疑者とみられる人物がアラブ式の服装で、飲み物を手にレジの前に立つ姿が残っていた。2日前の映像には病院用の白衣姿で映っていたが、店長は「事件の朝も特に変わった様子はなかった」と話している。
ハサン容疑者はバージニア工科大を卒業し、97年に陸軍に入隊した。連邦当局者によると、家族はヨルダン出身だが、同容疑者自身はバージニア州生まれで、これまで国外へ派遣されたことはない。同基地に配置される前は首都ワシントンの軍病院に勤務し、精神科医として心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを抱える兵士らの治療を担当してきた。同容疑者の患者の1人は、「本気で心配してくれる先生だった」と話す一方、「イラクやアフガニスタンからの帰還兵から恐ろしい話ばかりを聞くことが、大きな負担になっていたのだろうか」と語った。
容疑者の親族を代表して声明を出したいとこのネイダー・ハサン氏は、「衝撃を受け、悲しみに沈んでいる」と述べ、「われわれ一族は米国を愛している」と強調した。
なんだか、複雑な話で興味深い。
そもそも、人殺しをしなければならなかった人間が事前に、その罪を犯さないで済んだと云う見方もできよう。
容疑者は、戦場に行けば人殺しをしなければならなかった。それを事前にやったまで、という見方もできよう。
戦場で罪を犯す前に未然に防いだ、という見方もできるはずだ。
かなりの確率で人殺しの可能性がある人間が、かなりの確率で人殺しをするであろう人間を殺した。
容疑者は第1級殺人で裁かれるようだが、人殺しを仕事とする人間を殺したという事実は変わらないわな。
アラブ系米兵の叛乱は珍しいことじゃないようで、アメリカ人として忠誠を誓って戦場に出て行っても、そこには祖父母と同じ文化、宗教、民族が普通に生活してる中をアラビア語がわからないヤンキーどもが「英語で喋らなきゃわかりゃしねえんだよ。アラブの豚ども!」と必死で抗議するイラク人を撃ち殺せば、自分の血を穢されたようでアイデンティティの損失に身を焦がされるのは当然。
アラブ系じゃなくても、あまりの惨たらしさにイラクでの経験を告発する元帰還兵たちが活動しているだから、軍の病院で負傷兵からイラクやアフガニスタンでなにが起きているのか聞き取る仕事をしていれば戦場に行ってなくても憎しみが積もっていったことは容易に想像できる。
そういう想像のできない連中が極右に走る。
無産者さんの投稿に拍手。
やつらださんには貴重な視点に拍手。
アメリカ、死ねばいいのに!
与太話かと思ったら、大真面目に捜査が行われているようです。きっと、地球温暖化も、マイケル・ジャクソンが死んだのもアルカイダのせいなのでしょう。