
現場におもしろいじいさんがいて、わたくしにこんな話をしてくれた。「土方、土方というが、土方はいちばんでかい芸術家だ。パナマ運河で太平洋と大西洋をつないだり、スエズ運河で地中海とインド洋をむすんだのも、みんな土方だ。土方は地球の彫刻家だ」
そうだ、土方は地球の彫刻家だ。わたくしのむねに、希望の光がみなぎった。(田中角栄著「自伝 わたくしの少年時代」講談社)
田中角栄が首相になったとき(1972)、このような児童書が講談社より発売された。学校に持ち込んだ同級生がいたことを思い出す。
腹がイタイといって投げ出したオボッチャンや…
アル中で世界に恥をさらしたオボッチャンや…
最後まで自分が嫌われていることに気がつかなかったオボッチャン…
こんなバカどもよりは数倍良かった田中角栄。
ラベル:田中角栄