2009年09月01日

世論に迎合する危うい民主主義と政党政治の終焉

戦後64年。やっと中共や北朝鮮に出来ない政権交代を行い、韓国に継ぐ民主的な政治を勝ち取った今回の衆議院選挙。

民主党の圧勝を素直に喜んでいるが、その一方で民主主義によりキングメーカーだと勘違いしている「森」は泉ピンコや朝鮮人のユンソナなど芸能人を大量導入して当選。
東国原を担ぎ出した道路利権族「古賀」は創価学会婦人部に土下座して当選。
政権を投げ出した「安倍」は余裕で当選。
「あなたとは違うんです」と逆切れ辞任した「福田」も当選。
日本をズタズタにした「小泉の息子」も世襲のおかげでラクラク当選。

石川、筑後、山口、横須賀と核爆弾でも投下されないとわからない馬鹿な大衆なんだなぁと思ったよ。
残念だけど、オマエラのところに大規模公共工事はやらせないからw


正直、民主主義ってのは「ヒトラー」も当選させる両刃の剣なんだよな。今回当選した自民党の戦犯どもは「ヒトラー」以下だけどさぁ。


マスコミを通じてこれだけ世論に左右される選挙だと、今回、圧勝した民主も次回は世論の動向に右往左往するのだろうか?

漫画政治家のヨシリンと決別して以降の西部邁には興味があって、選挙直前に東京MXテレビ「西部邁ゼミナール」が面白かったので、ここで採録しておく。

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選挙という言葉に使われている「巽」という漢字。そもそもの意味は神様に食物を与えるという意味。「挙」というのは手で持ち上げるという意味。
選挙する方もされる方も「おごそかな」事に臨むという意識は何にもない。

国づくりのため立派な代表者を選ぶという荘厳さ厳粛さがみじんもない総選挙なんぞ棄権してしまえという気すら覚える。

政党の「党」というのは古い字で「黨」と書く。下の部の「黒」という字には「薄暗い場所」という意味があった。政党とは「party」でしょう。徒党を組むのだから、外から見えない小暗い場所で集まるということ。
それを綺麗ごとで、情報公開だなんだで、誰が幾ら受け取ったかなんてやてる。そうすると、せっかく小暗い場所で談合や派閥の権力争いなど熾烈にやっていたことが情報公開と同時に大衆社会の中に溶けて流れている。
政党政治というのは御自ら、小暗い場所という最大のメリットを明るい場所にさらけ出してしまったものだから、もう終焉しているのだ。

2大政党制というのはイギリスの階級社会における労働党・保守党とか、アメリカのWASPと有色人種という階級による共和党・民主党という歴史的背景があって成り立っているものです。
日本の場合、戦後民主主義が共有化されることによって、価値観の大きな違いが無くなってしまっている。55年体制のときは社会主義にシンパシーを感じるものと資本主義にシンパシーを感じるものという違いがかろうじてあったのだけれど、それさえも無くなってしまうと、本当の意味での「party」をつくる意味がなくなってしまう。その意味で日本で政党をつくるのは難しいことだなぁと。
小泉で政治の手法がずいぶん変わったと思います。小泉は自民党の中だけでは政権をとれないので、マスコミ通じて大衆に訴え世論の支持を受ける。世論の支持によって自民党を恫喝した。
これはもう政党政治ではない。橋本大阪府知事が民主党支持を表明し、全国知事会が自民党を支持するという、政党を間接的にコントロールしようとした動きは、これはもう政党政治ではないですよ。

人気主義(Populism)からくるのは独裁者、とめどない無秩序(人気があるのか無いのか)、無規範状態です。
ところで日本人を見る限り、独裁者を受け入れる勇気はない、あるいは無秩序に耐えられるような度胸もないと、そうするとどうなるのだろうか? 政党も作りづらいし、安定もしずらい。ということは今日の状態があと50年も100年も続くということだろうか?

政治に対する不信感が混沌と広がっていって、その後に続くのは何なのか。

いまは世論という直接民主主義ということなんだろう。フランスなんかは選挙前の世論調査を禁止しているが、日本では新聞が選挙前も選挙中も何度もこぞって書き立てる。

「世論」というのは「public opinion」というのだけれど、その「opinion」の意味とは根拠の不確かな憶測ということ。
19世紀の仏政治思想家アレクシス・ド・トクヴィルが世論は「primary power」(主要な権力)だと言っている。
つまり、世論のような「根拠の不確かな憶測」が主要な権力となっていると警告している。政党政治の崩壊というのは急に始まったことではないんだなぁ。

1946年11月11日、当用漢字という決定がなされてから「輿」は当用漢字から外され、「輿論」は使われなくなり「世論」(せろん)を「よろん」と読ませるようになってしまった。
「輿」という字は土台の上に荷車が乗っかっている。社会の土台には一般庶民がいるという意味。
一般庶民というのは「政策」なんていうものを理解するのはなかなか難しいだろうが「労多き人生」の中で人物判断はできるだろうと。一方「政策」というのは役人や専門家を交えて代表者が決めてくれと、それが民主主義の正しい道だったわけなんだよ。
それが今じゃ「マニフェスト」ですよ。読んでもいないし、読んだふりして「一般庶民」が「民主党」とか「自民党」とかやっているのが今の選挙だ。これは共産党も同じで、党員なんぞ党本部の決定なんぞ読みもしないで賛同しているのが実態。
選挙の段階でマニフェストが決まっているなら、政党の中で議論する必要がない、修正する必要もない。これでは何が起こるか分からない世の中をどうにかしようとする政党のシステムを自己否定していることにならないだろうか?
民主党幹部の菅は選挙前に英国視察をしたそうだが、そもそも英国政治での「マニフェスト」とは、与党向けのモノであり、「官僚を説得するためのもの」なんだそうだ。
哲学者のプラトンはデモクラシーとは怪しいものだと説いていたが、いまの政治学者はデモクラシーが良いものだという前提だ。ギリシヤの時代には民主主義とはなりたい人がクジ引きでなったのだが、いまの選挙はエリートを選ぶ貴族制度みたいなものだ。その意味では日本の制度でデモクラシーに近いのは裁判員制度なのかもしれない。

英国哲学者のジョン・スチュアート・ミルは、直接民主主義は世論に動かされてしまうから、エリートから政治に優れた人を大衆が選ぶ「代議制」が本来の民主主義だと著書『代議政治論』で述べている。それは人民主権を修正する考え方だ。政党政治も直接大衆が政治に参加するという考えを修正する仕組みなんだ。そういう思想がヨーロッパにはあるのだけれど、日本の戦後民主主義は国民の主権者の声を反映するのが民主主義なんだということになっている。

直接民主主義の弊害として集団リンチというのがあるけど、「lynch」というのは米ペンシルバニアの牧師の名前なんだそうだ。
最近は、直接的な暴力によるリンチはないけれど、マスコミによる怪しげなスキャンダルで人間を叩き潰すことを盛大にやったのが小泉。その後これが当たり前のようになってしまって、多くの有能な志のある人材があらゆる世界でマスコミを通したリンチで追放されてしまった。
それにいまではインターネットがリンチに加担し、そのリンチの度合が増幅されてしまっている。

英国の作家・批評家 G.K.チェスタートンは墓石投票が必要だと説いた。
つまり先祖たちの残した英知・知恵を理解し参考に投票しなければならないということ。

これからは、単に政治投票行動だけを気にする政党では政党政治は枯れてゆくしかない。
大きな文化運動を含めたイニシアティブを政党が持つ本格的な覚悟を決めなければ、まともな人間が政治に参加することはなくなってしまうだろう。


posted by 死ぬのはやつらだ at 23:25| Comment(10) | TrackBack(1) | この国のスバラシイ国民と社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
20代の投票率が低いということで村野瀬さんのブログで叱責されたわけですが気持ちは分からないわけではないです

誤解を恐れないで言えば「個人主義」が徹底して浸透したからなのでしょう...
加えて「自己責任(自己決定)」教育もろくにされていない
最後には、「校則に従え!」ですから、こんな鼻くそですよw
Posted by yasu1987 at 2009年09月02日 03:33
正直、若者の投票率の低さには呆れていますが、逆に、バカが投票しないことは良いこととも云えます。

自分は20歳から投票しています。当時は自民党を支配していたのは年寄りばかり。爺に権力を持たせてたまるか、という思いで投票していました。
Posted by やつらだ to yasu1987 さん at 2009年09月02日 09:14
ユンソナをわざと赤字で朝鮮人と記述していることに反応して集団ブクマしている馬鹿ども。
見事に釣られてやんのw

Posted by やつらだ at 2009年09月02日 09:57
> 最後には、「校則に従え!」ですから、こんな鼻くそですよw

勉強はできないくせに校則だけは大好きだった連中いたなあ...。しかも、その方針が正しいと信じて疑っていなかった。
Posted by loveminus0 at 2009年09月02日 16:11
>その一方で民主主義によりキングメーカーだと勘違いしている「森」は泉ピンコや朝鮮人のユンソナなど芸能人を大量導入して当選。

知りませんでした。何とも情けない、かっこ悪い話ですね。芸能人の人気を利用して当選するとは。まあ、あの森さんだからしょうがないのかもしれませんがね。
Posted by 元背広男 at 2009年09月02日 21:33
結局教室の中に押し込められたままで馴れ合いをするだけだから、結局自分たちのことしか考えられなくなるのは当たり前だと思うんですよね・・・。
昔だったらそりゃ学生運動はあったかもしれませんが今では、・・・。

だからまず教育委員会を解体してほしい
せっかく年生が生徒に合わせて授業やっていこうとしても最後に足を引っ張るのはいつも教育委員会ですからね...。
Posted by yasu1987 at 2009年09月02日 22:36
というよりかは文部科学省ですね

中央教育委員会でしたっけ
あとは教科書検定ですね
Posted by yasu1987 at 2009年09月02日 22:40
>ユンソナをわざと赤字で朝鮮人と記述していることに反応して集団ブクマしている馬鹿ども。
見事に釣られてやんのw

集団ブクマとはやつらだ様も大変ですね。ところで、ユンソナは韓国人じゃないんでしょうか。どうでもいいんですけどね。
Posted by 元背広男 at 2009年09月03日 12:28
ぶっちゃけ、自民党と支持したネトウヨはみんな死ね、と普段はてな村で煽ってるやつらが、やつらださんをdisるって解せません。

涙流して賛同するどころか、ネトウヨ殲滅の尖兵となるべきでしょう。
へんなとこでいい子ぶるからネトウヨにバカにされるんだおwおサルさんとかシモネタツカレとかwww


Posted by 鈴木 at 2009年09月05日 01:13
>集団ブクマ
ああ、犬とか児童虐待とかwそういや安い時代劇に出てくる幇間みたいな変なテンションの人も相変わらずお元気なようでww

選挙と暴動がコンボメニュー(オプションにクーデターもご用意できます)みたいになってる国にいると、日本って平和ねー、なんてしみじみ思いますね。投票しなくちゃならない切実感のなさとかね。
Posted by えぼり at 2009年09月05日 18:12
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