文芸春秋に「トヨタの奥田を首相に」などと主張するトンデモ面もある人だが、結構おもしろい事も話していたりする。
昨年(2008)の4月6日、福田政権がやる気満々だったころに、「逆襲としての69年 熱い若者たちの季節」と称したイベントで「麻生太郎で自民党は終わる」と予言していたのでビックリした。
ネタモトは化石左翼の最後の牙城、月刊雑誌「情況」8・9合併号だぁ。
そういう事でいうと、日本政府が多分、ここでぐるっと回ってひとつ終わるのかなという感じを私は持っていて、それをお話したいと思います。日本の戦後の政治っていうのは、皆さんもご承知のように、吉田茂が作りました。その後、鳩山、岸ときて、さっき言ったように、今度は佐藤、そして田中、三木、中曽根等々ときて、今日まで来てる訳ですね。今の福田さんっていうのは、前の福田赳夫さんの息子、その前の安倍さんはご承知のように岸の孫でした。
おそらく、これは予想するのは難しいですけれども、次は、今のままでいくと、麻生太郎が自民党総裁になって、同時に総理大臣になるだろう、という可能性が非常に強いということ。そして、麻生太郎でもって多分自民党政権は終わる。だから、吉田茂が作った政治というのは、多分、吉田茂の孫である麻生太郎のところで終わるというのがですね、どうも最近見えてきてると思うんですね。
自由民主党はどう頑張っても、もうそんなに先はない。もちろん民主党の方が素晴らしいというのではなく、民主党も何だかな、っていうところもあるんですけれど。しかし、いっぺんは政権交代するという状況にもう来てますから。おそらく、数年の間にはそういうことが起こる。
麻生太郎なんて、だって嫌でしょう、って言うけどしかし、自民党の連中の頭の中にあるのは、次の選挙で勝てる玉ということしかありませんから、要するに、佐藤(栄作)さんのいた時代、今日の映像(学生運動の記録映画「怒りをうたえ」)のですね、それからその前の池田さんがいた時代のように、何年もかけて政治を磨いていくっていう頭が全然ない。次の選挙に勝たなくちゃならない。勝てる玉、と探すと、だいたいにぎやかな人がいい。福田にしてみたら全然ダメなので、取り替えたい。あれだけ嫌だった麻生でもいいんじゃないの、という話になるという気がします。
それくらい、非常に短いスパンで政治を見るようになった。そのことは、多分今日の本題である、あの時代、つまり60年代から70年代っていうのは、あの学生の反乱を見てもそう思いますけれども、長期的展望っていうのは絶望的なくらい無いというふうに自分たちを追い込んでいってますよね。ただ追い込んでいくときの認識っていうのははっきりある。
今一番恐いのは、福田さんにしてもなんにしても、政権をとっている連中に、もうどんどん追い込まれていく状況があるにもかかわらずその認識が無いということ。つまり、今日あるように明日があると信じる。昨日あったように今日があったから。じゃあ明日があるから明後日があるかというと、それは今日わからない。明日があったら考える。こういう政治ですから、政治としてはもう最終段階であると私は見ております。これは本当に怖い。
長期展望のない麻生が、今回の選挙で「自民党には長期戦略がある」とぶちまけていたのには ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォォ
まっ、今日一日で自民党は崩壊するし、社民党も崩壊、共産党は全壊だわw
ところで今日、鈴木邦男さんお薦めの『日本暗殺秘録』(中島貞夫・笠原和夫)が渋谷のシネマヴェーラで上映されていました。次回は9/3だそうです。「自民党幹事長から上映中止の要請があった」「これを観て右翼になった青年も多い」とのことですが、まあ、頷けますね。血盟団事件や二・二六事件が中心ですが、さりげなくギロチン社の事件も盛り込んであります。
http://www.cinemavera.com/index.html