2009年04月10日

画期的であったNHK『象徴天皇 素顔の記録』

たったいま、観終わったNHKテレビ『象徴天皇 素顔の記録

素直に感動した、天皇皇后両陛下のNHKスペシャル。
日ごろの両陛下の暮らしぶり、そして貴重な映像の数々…。
泣けたのである。


番組の冒頭、広大な皇居を散策される両陛下の場面、一見普通の夫婦ようだが、恐ろしく上品なお2人の会話にクラクラする。
このような上品な会話を50年も続けているお2人。
それなのに、下品な言動で権力を動かしている麻生太郎と公務で同席しなければいけないことが心苦しく感じられるのである。


○興味深い映像いろいろ

■陛下がクルマ好きなのは知っていたが、まさか免許をいまでもお持ちであったとは知らなかった。
番組では皇居内のテニスコートに行くために陛下がクルマを運転。美智子さんが助手席にお座りになった驚愕の映像に思わずくぎ付けとなった。
運転なさっていたクルマはなんと、恐ろしく古いホンダのインテグラ・セダンであった。もう20年ぐらい前のクルマである。
うーん、こんなに質素なVIPも珍しいのではないか。
俺の考えだが、陛下にはプリンス(皇太子)時代のスカイラインに乗っていただきたい。その方が絵になるような気がするのだ。




■日本国憲法第20条「政教分離の原則」により天皇の私的行為とされている皇居宮中祭殿での宮中祭祀。
映像では、3月20日に行われた春季皇霊祭と春季神殿祭の模様が流されたが、祭殿の外の映像だけだったとはいえ貴重なものだった。
問題は、この祭祀に内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁長官が参列していることだ。
これは憲法違反なのではないか?
とかく靖国神社への参拝のみが取りざたされているが、こちらの方も大問題だと思う。
たぶん、昭和天皇からずっと戦後続けられている悪習だと思われる。



■今上陛下は沖縄に対し特別な思いがあったようだ。
番組では、陛下が所有されている沖縄に関する書籍の一部が紹介されていたが、そのどこにも曽野綾子「ある神話の背景」に代表されるような似非保守が書いた書籍は1冊もなく、ネトウヨをがっかりさせるものであった。

陛下が沖縄に対し特別な思いをお持ちなのは当然ながら、父親である昭和天皇の犠牲に沖縄がなってしまったことなのだろうと想像する。
もっと早くに終戦のご決断をなされていれば、沖縄戦はなかったし、広島・長崎への原爆投下もなかった。
その思いがサイパン島慰霊の旅へとつながったのだろう。番組ではサイパン慰霊の夕食会に当時両親を殺害された日本人孤児を招き熱心に話を聞かれていたことが紹介されておりました。



今朝の新聞に金婚式に先立ち記者会見された両陛下の会見内容が紹介されたが、注目されるべきお言葉が両陛下からあった。
今上陛下は、
祝ってくれたことを「国民生活に影響を与えている厳しい経済情勢の中で、心苦しくも感じています」としたうえで「大日本帝国憲法下の天皇のあり方と比べれば、日本国憲法下の方が天皇の長い歴史で見た場合、伝統的な天皇のあり方に沿うと思います」と象徴天皇制を肯定し話されました。
美智子さんは「伝統と生きることは時に大変だが、伝統があるために社会や家がどれだけ力強く、豊かになれているか気づかされる。一方で型のみ残った伝統が社会の進展を阻み、伝統という名の下で古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません」と口を開けば安易に「伝統を守れ」という「男系を望む」似非保守どもに痛烈な一打を浴びせました。


陛下が美智子さんを労い「たくさんの悲しいことやつらいことがあったと思いますが、よく耐えてくれたと思います」と話されたことには思わず泣けました。
今上陛下も途中で声を詰まらせ涙ぐんでおりましたね。
この夫婦の50年の歳月を思うと、大変な50年だったのだなぁと思うわけです。


posted by 死ぬのはやつらだ at 22:31| Comment(1) | TrackBack(0) | やんごとなき人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
国家の体制への適応能力が皇室の生き残りの秘訣じゃないでしょうか。
武家政権に、明治憲法に、民主憲法に、それぞれ合った天皇像としてふるまう。
それをしない天皇は謀反として権力から滅ぼされるでしょう。
Posted by pulin at 2009年04月11日 10:31
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