トークの中で、監督はイスラエルによるベイルートのパレスチナ難民キャンプ虐殺のことに触れているけど、このことを日本人のほとんどが忘れているか、知らないだろう。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/sharon/1_a.html
この虐殺事件に加担したのが、後にイスラエル首相(01〜06年)となるアリエル・シャロン。
戦犯岸を首相とした日本と似ているなw。
制作費は、別荘抜きにして現ナマで1億2〜3千万いっているんじゃないですか。
最初に撮ろうと思ったときは、実際よりも安く撮ろうと思ったね。7〜8千万で取れればペイするわけですよ。単館上映でもね。
よその監督さんには悪いんだけれども、僕の場合は長い間監督しているからね、かけて(上映して)くれるからね。だけど、カネが無いからアイデアを一生懸命考えたんだよね。どうしたら自分が想った映画が撮れるかという。
だから警察なんか(撮らなくても)どうでもいいと。僕なんか警察見ただけでも腹が立つからね(笑)。どうしても警察を(画面に)入れないで撮る方法はないかと。
それと、なぜ若者が(学生運動を)やったのか、60年代に世界がどうなっていたのかってのを考えたら、戦後原爆が落ちたあたりからやれば良いのだけれど、そうすると5時間以上の映画になるので。この映画でも本当は編集したら5時間以上の映画になったんですよ。5時間になったらどこも上映してくれないですよね。それで、映画に一切関係の無い普通のお客さんにこれを観てもらったんですよ。監督は何を見せたいんだ、ということになった。どうしても最後のあさま山荘での攻防戦を見せたいんだ、と云ったら、このまんまじゃ途中で皆帰るぞ、と云うんですよ。あの粛清で耐えられなくて帰っちゃうって。もうそこまで観ないから、粛清を本当に少なくしなさい、と云われちゃって。それで粛清のシーンは1/3ぐらいしか使っていないです。やっと3時間。これ以上短くしちゃうと訳がわかんなくなっちゃうということで3時間10分になちゃったんですけど、皆敬遠するのが、劇場で1日3回しかかけられないと云うんですよね。入らないようなのかけるより良いだろうって云うのね(笑)。1日5回もね。
いま地方に行くと3本4本立てなんですよ。1日1回しかかけられないのね。まず作品だけはうなるほどあるんですよ。いま空いてるだけでも500本あるんですからね。劇場にいっぱいくるから、結局1日に1回しかかけられない。ここだって1回しかかけられないでしょう。つまんない映画ばっかり。パンフレット見てみなさいよ。あんなラーメンの映画観てどうするの(笑)。犬の映画とか、しょうがないでしょう、そんなの観ても(笑)。それと、もう癌で恋人が死ぬ。死ねば良いじゃないか(笑)。いかにも悲しそうに作って、そんな映画ばっかりだからさ。そういうふうなのいっぱいあるんですよ。そして文化庁というバカなさぁ。人の税金を助成金を出しているでしょう。
この映画も(助成金申請)出したんですよ。2千万と5千万ね。そしたら2行で「該当いたしません」と、たった2行で全部パァ。それで映画「靖国」にあげるんだからね(笑)。
僕は、映画を撮る人ってのはいつでも政府を監視する立場にいなければならない、と思っているんです。映画で表現する人はね。
だから、その時の政治をいつでも監視をするという立場にいなきゃいけないの。それがベッタリいっちゃうと、みなおかしくなっちゅんです。
赤軍ってのは世界に3つしか無いんですよ。かつての三国同盟、ファシスト国家と言われた国3つ。ドイツとねイタリーと日本の3つです。そこになぜか赤軍が(戦後)発生している。
イタリーは赤い旅団ですけどね。でも彼らは日本の連合赤軍と違って内側に入って(粛清)はいかなかった。銀行の頭取とか権力の中枢にいた連中を殺してはいたけど、自分たちの仲間は1人も殺していない。それが日本の連合赤軍と全然違うんですよね。
革命と言うのは人殺しは必ずあるんですよね。今度ゲバラの映画がありますけど、ゲバラだってカストロと政権を奪ってから300人ぐらい銃殺刑にしているんですから。彼は僕も大好きな人だけどね。
何というかな…戦争とか革命とかいうのはいっぱい人殺しがあるんですよ。いま、パレスチナだって800人くらい死んでいるよ。それも女子供ばっかりですよ。僕は戦争が大嫌いなのはね、ちょうど82年ごろかな、ベイルート・シャティーラのパレスチナ難民キャンプで大虐殺があったんですよ。それも女子供の死体の山ですよ。子供はね、大きくなったらコマンドになるからといって侵略者は必ず殺すんです。女性はね子供を生むということで殺しちゃうんですよ。男性はうまく逃げるから、逃げられない女性や子供はぶっ殺す。これが戦争。これこそテロですよ。パレスチナの人をテロリストというけれど、自分の国を守るテロと侵略するためのテロというのは違うんだよね。イスラエルとアメリカというのは侵略するためのテロだから。自分らが殺すのは平気で、自国の国民が何人か殺されると躍起になって報復するでしょう。イラクでアフガンでどれだけの民間人が殺されているの。日本でも原爆で広島だけで一瞬に十数万人が殺されているわけでしょう。そういう歴史をきちんと教えなきゃいけないし、60年代に何ゆえに学生諸君が立ち上がってきたのかということを、その意志を研いでいかないといけないですよ。60年安保の首相は岸ですが、岸なんか戦犯なんですからね。戦犯が首相となってしまう、そういう国ですからね日本は。それをきちんとこの映画で見せたかった。それしかないんです。
これを1人でも多くの人が観てくれたらいいなと。もうちょっと学校教育でも歴史とかをきちんと教えてくれれば良いなと僕は思っているんで。
最近、若松孝二にはまってるのでありがたいです。
5時間バージョンというのは非常に気になりますね。
ゲバラの映画だって2部作に分けて大々的にやるんだから日本映画を差別するなと言いたい。
粛正の場面を1/3にしたらしいですが
確かに、途中から死んでいく人達がダイジェストみたいになって「あれ?何か急いでるな」っていう感じがしたので
もっと粛正によって殺されていく人達をひとりひとり丁寧にやったらもっと爆発力が増すのになあとおもってたんですが、やっぱりシーンとしては撮影されてたってことでしょうか。
あのシーンこそ破壊力抜群のシーンなのでカットしてしまったのは残念ですね。
それにしても70歳にして最高傑作を撮り上げた若松孝二は怪物ですね。
DVDが来月出ますね。メイキングも付いているみたいなので、これは買うしかないか・・・。
特に死刑とされた寺岡のシーンは、アイスピックで何度も刺したが絶命せず、最後はタオルで首を絞めて殺されたが、その間の壮絶な状況があっさりしすぎた印象もあります。
でも、その件に関しては遠山に対する総括の残忍さで十分だと思います。
我々はSM映画を観たいわけではないのですから。
俺も買いますよ。サントラも買いましたが実にイイネ。
『実録・連合赤軍』はベルリン映画祭で好評だったらしいから、プロデューサーは、それを見て作ったんじゃないかしら?
http://www.imdb.com/media/rm2784007424/tt0765432?slideshow=1
http://jp.youtube.com/watch?v=WAyCi4cObmI
ドイツ赤軍の永田洋子こと、ウルリケ・マインホフのインタビュー
http://jp.youtube.com/watch?v=k7jEk_f04pE&feature=related
同じくドイツ赤軍の森恒夫ことアンドレアス・バーダーたちが逮捕された時の映像
http://jp.youtube.com/watch?v=AP0z2CV4yjw&feature=related
ドイツ赤軍がPLOの指導のもとに行った山岳訓練の映像
http://jp.youtube.com/watch?v=zY3Jbx156SA&feature=related
いやー、いろいろありますな。
しかし、ARATA氏がデザインしたという『実録・連合赤軍』のシンボル・マークはドイツ赤軍のシンボル・マークにそっくりですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=t8aQWPH8gxo&NR=1
その虐殺作戦に従軍したイスラエル兵の心の傷を描いたのが、やはり今回アカデミー外国語映画賞候補になっている、『ワルツ・ウィズ・バシール』ですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=ylzO9vbEpPg
http://search.varietyjapan.com/moviedb/cinema_11481.html
『鉛の時代』も関連映画でしたっけ?
むか〜しの『インパクション』(当時の誌名はまだ『インパクト』だったかも)で採り上げられていたのですが、結局どちらも未見です。
『実録・・』は是非購入したいと思います。
予告編観ました!こ、これは観たいぞ!!
いや〜、もうこうなったら『虹の彼方に〜実録・東アジア反日武装戦線』作るしかないでしょう。誰か作ってくれ〜!
http://jp.youtube.com/watch?v=012AKjMA6xM
ドイツネタでは、アメリカ映画ですが、3月に『ワルキューレ』が、公開されるんですね。トム・クルーズ演ずるシュタウフェンベルク大佐なんて、見るのが怖いような。
http://www.valkyrie-movie.net/
被害者(幸い軽傷)の娘さんである永野絵里世氏がドキュメンタリー映画「三菱重工爆破事件 あれから」(仮題)を製作中です。大道寺達に惹かれながらも、被害者の声を無視できず、悩み続けておられるようです。
よい作品となるよう期待したいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=5SBVQTQFpIM
『ドイツの秋』よりファスビンダーのパートのようですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=012AKjMA6xM
どちらも、やはりドイツ赤軍関連の映画のようですが・・・
さっぱりドイツ語はわかりません。
ドイツ赤軍もPLOと連帯していたんですね。
連合赤軍との対比という意味でも興味を持ちました。映画は是非、観てみたいと思います。
>ドイツ赤軍のシンボル・マークにそっくりですね。
同感です。
赤い星ってカッコイイですね。
俺も同感です。
新右翼にも影響を与えた彼らの総括は終わっていないと思いますので。
大道寺さんの再審請求は棄却されたのが気がかりです。
俺は、よど号の連中が北朝鮮から帰国逮捕されるときに彼や永田らの死刑が執行されるのではないかと危惧しています。
案の定、勝谷がエラソーに赤色革命よりフィリピン革命時のマルコス打倒の雰囲気を若松さんに語っていたのがウザく、ひと昔前だったら勝谷みたいなアンポンタンはいきなりぶん殴って終わってたろうなあと好々爺になりかけた若松監督を画面から眺めておりました。
パレスチナ問題で重信メイさんもお出になられておりました。
あそこのパネラーには三宅禿げオヤジがデンと居座り大声出して主張したほうがエライウィルスが蔓延しており、メイさんの理路整然とした解説に茶々を入れては一人で怒る禿げの大声だけが虚しく響きました。
メイさんのお話によると重信房子さんは関西の病院に移されていて、近々手術とか言っていましたが気になりますね。
「ファスビンダー」(現代思潮新社刊)におよその内容が記されています。手元に本がないのでうろ覚えですが、確かお袋さんを始め、友人たちが赤軍を目の敵にしているのに対し、監督がじっと耐えているという内容だったと思います。
http://www.sary.net/catalog/catalog/product_info.php?products_id=29677
http://www.cafeopal.com/diary/2005/10/21-091408.php
60過ぎの彼女に懲役20年の判決とは、ほとんど獄中で死ねということ。
政治犯の裁判は偏向裁判に満ちているね。
当無礼ログでも記事にしてますよ。
http://anarchist.seesaa.net/article/113634360.html
メイさんも政治犯の扱いというものを説いていたのに、三宅禿げが横から大声で茶々を入れ赤軍の同士奪還ハイジャック、福田首相はあの時大恥を世界に対してかいただのまくしたて話はブツ切り。
この国では、国家反逆罪が政治犯より優先されているようですなあ。
三宅は仮にも元毎日新聞のキャップだったわけだがww
中国のことを笑えない独裁国家並みの反応。
そりゃ、凄い。
その中で、渡辺政之輔の死は、警官による他殺、あるいは、本人の、自殺、どのように描かれているのでしょうか?
結論から言いますと、
シナリオでは真相は不明としています。
http://anarchist.seesaa.net/article/113649136.html
ですから、ちょっと前まで俺は三宅が朝日新聞の記者だったと誤解していましたw
「たかじんの・・」はホント胸糞の悪くなる番組ですね。当該シーンは未見ですが、若松さんには是非とも一暴れして頂いて、番組を無茶苦茶にしてもらいたかったですね。まあおそらく録画でしょうから、全面カットでしょうけど。
ヘタレな共産党の中では極めてマトモな部類である浅尾大輔くんに対しても、勝谷が「革命は銃口から生まれるって思ってるんだろ!」なんて叫んでましたからね。革命左派じゃないっての!掛け値なしの糞野郎です。
>やつらださま
その雑誌、買い逃したんですよ。羨ましいです。そういや、笠原和夫は『昭和の劇』の中で東アジア反日武装戦線に対するシンパシーを表明していましたね。
なんせ俺の大嫌いな福田和也が主宰ですからねw
どうもです。
ですねえwゲスい番組ですよね。
でも、あの形式って昔、山城新吾が毎日放送でやってた番組のパクリだと思いますよ。
田中康夫がパネラーで出てた、あのころの山城新吾は今で言うところのたかじんかな。
ただ、やつらださんも記事に書いてるけれど山城新吾は底辺の人々を見つめる眼が実体験に根ざした血の共感があるんで、たかじんに出てくるやつらとは熱さが違うんですよね。
あと若松監督ですが、俺は自伝の「俺は手を汚す」という本で若松孝二がケンカがえげつなく強いことや、パレスチナ問題でもパレスチナのゲリラが死をかけてイスラエルと戦う理由を身に沁みて知っていることを読んでいるのでたかじんで勝谷のバカが釈迦(言うまでもなく若松考二w)に説法してたんで、若松さん殴っちゃえばいいのにw
と思いつつ見てました。
公式サイト
http://www.baader-meinhof.jp/
には
★ Asagaya/Loft A にて公開記念イベント実施決定!
本作の公開を記念し、阿佐ヶ谷ロフトにて「革命〜70年代ドイツ赤軍の闘争史は、今なお矛盾に満ちた現代社会を激しく撃つ!」と題したトークショーの実施が決定しました!
豪華ゲストによるトークショー、是非奮ってご参加下さい!
【出演予定】 *敬称略
足立正生(元日本赤軍、映画監督)
鈴木邦男(一水会顧問)ほか
日時:8月4日(火) OPEN18:30 / START19:30
料金:前売¥1,500/ 当日¥2,000(共に飲食代別)
詳しくはAsagaya/Loft Aまで
と書いてありました。(邦男クン出過ぎ!)
しかし、同サイトに書いてある
【6月29日】
★ 元祖・ドイツラガービール、キャンペーン実施決定!
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』の公開を記念し、Zato Traidingとのタイアップキャンペーン実施が決定しました!!
というのには笑っちゃいました。
『実録・連合赤軍』にサッポロビールが協賛する、なんてのは、かんがえられませんものね。
さすが、ドイツのビール会社。
それとも、輸入元が勝手にやってる?
Zato Traidingって調べてみよう。
今のところ公開予定は東京だけみたいですね。京都でやってくれんかな。
ところでアンドレアス・バーダー役の俳優はスピルバーグの『ミュンヘン』にも出てたってことですが、う〜ん、憶えてないなぁ・・
『ミュンヘン』も賛否両論ある社会派映画でしたが、やはりイスラエル側の暗殺団にしても黒い九月にしても、その描き方は問題ありでしたね(※)。今回、果たしてRAFがどう描かれてるのか、興味のあるところです。
(※)四方田犬彦(あまり好きじゃないけど)は、『ミュンヘン』における黒い九月は、さながら『ジョーズ』の人喰い鮫である、突然現れる不気味な怪物として描かれていると批判していました。
ずっと遅れてきた世代だし、氏の著作も正直カブレタ時期に10冊ほどしか読んでいない。
殆んどはM.Mとか白夜書房のサブカル雑誌、ウィークエンドスーパーや写真時代の差○別七色対談などで知り、本を買い求めたのがきっかけだ。
是非読みたかった本がある。
「あらゆる犯罪は革命的である」だ。
手に入れようと思えば今の時代、アマゾンでもどこでも容易に手に入れられる。
わかっていながらそうしようとしなかった。
平岡正明の文体や文章の言い切りにもの凄く憧れた。
とくに私ではなく「俺」という主体の明示、平岡さんは党派性を否定せず、進んで横断的に党派性を横領しようとあらゆるジャンルに批評を展開したけどいつも平岡さんの「俺」が綱領を提示し、宣言みたいな戦闘的な文章が刺激的で言っていることの数パーセントも分らなかったが気分だけでも充分に平岡正明の毒に中てられた。
その平岡正明が死んだ。朝日新聞に追悼文を寄せたのは四方田犬彦だそうだ。
週刊本の共著だ。
また一人俺の心の師が鬼籍に入った。
合掌