2005年12月25日

しつこく『男たちの大和/YAMATO』ネタ 片道燃料はウソです

h63433t.jpg

おもちゃのタカラから食玩が出ているのだが、その中に連斬模型シーリーズってのがあって、最近『男たちの大和/YAMATO』ってのが発売されている。

http://www.takaratoys.co.jp/microworld/yamato/index.html

映画の中で、『天一号作戦』によって沖縄に向け出撃した大和は片道燃料しか搭載していないこととなっていた。これにより特攻作戦と称されたのだろうが、真実は違うらしい…

以下、その内、大和・1945天一号作戦時『艦橋部』に入っていた解説書より。

天一号作戦に関してよく語られるのが、「燃料は片道分」ということだが、これは事実に反する。大和は作戦発令時にすでに3000tの燃料(重油)を搭載していた。その後、徳山燃料廠で給油し、燃料に余裕ある駆逐艦からの移送などによって、出撃時には4000tの燃料を搭載していたことが判明している。「大和」は当初6300tの重油積載が予定されていたが、燃費が予想外に良く、その航続距離は計画の1.5倍にも達していたため(資料によって多少の相違あり)対空砲増設などの重量増対策として、公試後に燃料タンクを一部つぶしていると推定されるので、実際にはほぼ燃料満載状態で出撃したと考えていい。ちなみに沖縄までの片道は、たとえ戦闘行為などで燃料を浪費したとしても1000tもあれば十分である。


うーむ。どうやら燃料は満タンだったようだ。また、この無謀と言われた天一号作戦であるが、最近では、この作戦発令の前月に米軍による東京大空襲があったが(一夜にして10万人が死亡)、この惨状を視察した天皇の反応が鈍く、事実上の日本の敗北を認知しなかったので、大和をムチャクチャな作戦に出せば日本の敗北に気づいてくれるだろうとの思いがあったとの説も出ている。

2ちゃんでも、もり下がってるぞっ!

http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1134965005/101-200
posted by 死ぬのはやつらだ at 02:54| Comment(2) | TrackBack(1) | 大日本帝国と戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 ブログ再開おめでとうございます。あぁよかった。
 あのクソ映画、人は入っているようですね。負けを受け入れられない弱い人がいっぱいいるということで。『パールハーバー』とどっちが酷いですか(どっちもどっちか)?
 ハリウッドで「日本軍は死ぬほど馬鹿だった」という映画ができたら面白いなぁ、と最近思います。捨て駒どもの夥しい屍骸、右往左往する無能上層部、恐怖で失禁するヒロヒト…面白いと思いますよ?
Posted by ヒロヤちゃん♪ at 2005年12月25日 12:56
このエントリーに対しては「片道分の燃料」ではなく「燃料タンクの半分」が正確であるという指摘も→

http://asyura2.com/0510/war76/msg/1062.html
Posted by はなゆー at 2005年12月27日 19:16
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Excerpt: アルファ・ブログである「反米嫌日戦線」による映画「男たちの大和/YAMATO」の批評。出色のできばえだと思う。 ☆萎えた『男たちのヤマト』(反米嫌日戦線) http://anarchist.see..
Weblog: 低気温のエクスタシー・パイロットファーム
Tracked: 2005-12-27 19:14
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