靖国である。
写真を見ていただければわかるが、ことしの靖国はスカスカだった。門の下が混んでいるように見えるが、大鳥居を写真に撮りたい人がかたまっているからだ。
喧騒も揉め事もなく、静かな時間が流れていた。一部を除いては……。
今年は映画『靖国』によって、「玉音放送記念日」の奇妙な風景が垂れ流されたわけだが、現地ではそれを上回る異様な風景を目の当たりにすることとなった。
その風景とはこれである。
「戦没者追悼中央国民集会」なんだそうだ。あの映画靖国の上映中止運動に邁進した稲田議員や有村議員と関係がある日本会議と英霊にこたえる会が主催である。
オレは10:30頃、見たのだが、彼らは深々と頭をタレテイタ。会場に垂れ流された「玉音放送」を聴きながら!
その場の空気は63年前の日本に逆戻りしていた。年寄り連中があのラジオ放送の録音を涙ながらに聴いているのである。北京オリンピック一色の日本の国で……。
朕深ク 世界ノ大勢ト 帝國ノ現状トニ鑑ミ 非常ノ措置ヲ以テ 時局ヲ収拾セムト欲シ
昭和天皇は「降伏」するともいってないし、「負けたんだ」「これで終わりだ」ともいっていない。
だから、「8月15日」は終戦記念日じゃないのだ。「玉音放送記念日」なのである。小森陽一氏が主張(週刊朝日8/22・38p)しているように「ポツダム宣言」に調印した9月2日が国際法上は「終戦」したと認められる日なのだ。
曩ニ米英二國ニ宣戦セル所以モ亦 實ニ帝國ノ自存ト 東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ 他國ノ主權ヲ排シ 領土ヲ侵カス如キハ 固ヨリ朕カ志ニアラス
米英との戦争が「自存」「自衛」のためであり、しかも「東亜の安定」のためにやったのだとし、他国の主権を排して侵略することは自分の意思ではなかったというのである。
どう考えても、この後に予想される連合国による裁判での訴追を想定し、昭和天皇の戦争責任を免責する為のはじまりだったと思えてならない。
靖国神社をはじめ、日本会議や右派の連中は「東京裁判史観」と称し、そのものを否定しているが、昭和天皇はもとより、「東京裁判」に関わった側近、マッカーサーをはじめとするアメリカ関係者よって天皇は訴追を免れた。「東京裁判」によって天皇には戦争責任がないこととなったのだ。皮肉にも「東京裁判史観」によって国体は護持されたのは紛れもない事実である。
しかもだ、昭和天皇は『独白録』により、1941年12月1日の御前会議について、
「閣僚と統帥部との合同の御前会議が開かれ、戦争に決定した、その時は反対しても無駄だと思ったから、一言も言わなかった」と述べている。
大東亜戦争に反対だったと言っているのだ。
「日本会議」や「英霊にこたえる会」の人たちは、このことをどう思うのか。
豊下楢彦氏が岩波現代文庫『昭和天皇・マッカーサー会見』で書いているが、
天皇の意に反した戦争に赴いて犠牲となった戦没者たちは、どういう意味で「英霊」なのだろうか?
戦後、「昭和天皇は平和主義者であった」「昭和天皇はあの戦争に反対であった」という主張が保守主義者(ココでも相変わらずのコメントが寄せられている)に多くみられる。
それでは、大元帥陛下の意を体した戦争との信念を持って死地に赴いた戦没者たちの御霊は浮ばれないであろう。
「国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その実績を永く後世に伝えることを目的に設立された神社」であると靖国はされているが、大東亜戦争に限っては、「大元帥陛下の意に反して戦争に加担した逆賊がいたことを永く後世に伝える神社」になってしまうのだ。
反逆を意とするオレとしては、靖国参拝は意に適ったりの行為なのだなぁ。
だから、化石左翼の諸君もこれからは「靖国」を参拝しても全然オッケーですよ。どんどんアカハタを掲げて参拝すべし。
それにしても、玉音放送聴きながら頭を垂れる集会は、なんとも言えない気味の悪い風景だったか……オレにすればコスプレ参拝者や右翼団体のほうが真っ当に思えたのだ。
遊就館の駐車場には、竹下亘ら、参拝中の国会議員のクルマが炎天下の中アイドリングしっ放しでガソリンと有害ガスを垂れ流しながら停まっていた。
参拝の帰りにはお土産を物色した。
ご真影に値札がついていなかったのは変わらなかった。






あの逆賊宗教団体に
今も、先の大戦でムダ死にされた、
多くの魂が囲われていて、
鎮められていないとすれば
その魂を鎮める意図を以ってして
おいらが赤ヘル被って、ビンラディンのTシャツを着て、金正日のバッヂ着けて
参拝してもいいとは思いますが、
やはり無用な混乱と
遺族の感情を逆ナデすることになるでしょうね。
難しいww
急に思い出しましたが、
昔、わしがちっちゃいガキの頃、
お祭りの出店と一緒に並んで、
両脚を失くした、
日本兵の軍服を着て
寄付金をもらう皿を置いていた人を思い出しました。
あれはなんだったんだろう?
マツダの3輪トラックがまだ走っていた頃の話しですが。
あと、20年もすれば遺族も代替わりします。それまでマテw
>寄付金をもらう皿を置いていた人
在日朝鮮人の元日本兵のみなさんですね。
彼らには遺族年金も出ない。
それに関して、日本会議や英霊にこたえる会は、何か運動をやったのか?
朝鮮人には祀ってやるだけヨシとしろってことですかね?
まったく理不尽なことです。
死ぬのはやつらださんの靖国解釈は面白いですね。
たとえば組合でも、日の丸問題などをめぐって、別に歴史的に言って問題ないじゃないかというのと、右翼が崇拝するようなものを崇拝できるかというのとで、意見が食い違います。後者の意見もわかるのですが、それは右翼の動向に左右されるということじゃないのかとも思いますし、そういった問題は靖国にも多少当てはまるかもしれません。
それにしても、奥崎は変な男で、靖国前で変な街宣車に乗って変なことを叫んだりしてますが、その点、はっきりしていました。
もっとも、今、奥崎的に正面切って右翼と激突しても血みどろにされるだけだから、こういったシニカルな思想を胸に秘めつつ参拝してみるのも面白いかも。
2〜3年前に新宿で見かけたよん。
超ひさしぶりに。
戦争に行ったにしてはちょっと若く見えました。
>日本兵の軍服を着て
兵隊乞食の姿といえば軍帽に白い浴衣、それに旭日旗と決まっているものだと思ってました。
軍服を着た兵隊乞食は見たことがありませんでした。
加藤智大は靖国に行くことは考えなかったのだろうか。
「何となりと。正義の爲に殺人(ひとごろし)をしたんぢゃとさへ傳へてくださりや滿足です、私怨の爲ではない、正義の爲にしたのです」
(シェークスピア「オセロー」第五幕第二場・坪内逍遥訳)
>軍隊では「上官の命令は陛下の命令と思え」なんていうセリフがよく言われてたそうですが
「一木一草にも天皇制が宿る」
(竹内好)
これは陛下がなさる行為ですか?と初年兵が聞いたら、そいつは半殺しか重営倉でしょうね。
だから、A級戦犯の東條が祀られているだけで参拝できなくなったんですなぁ。
東條の孫にロフトで質問したら、否定されましたけど哂
東条由布子、ですか…山本モナ以下のアバズレですね(笑)。日本には多くの馬鹿女がいますが、上坂冬子なんてのも、特高の娘で、父の血に抗おうとでもしたのか、文壇初期は「思想の科学」なんかに書いたりしていたのに、いまやイラク戦争に関して「男たちは血を流してこい」とかふざけたことを放言するくらいの、立派なお犬になり下がってしまいましたね。結構頭のいい人だったと思いますけど、血には抗えなかった、ということでしょうか。上坂さえこうなのですから、ましてや父が東条英機なんてのはもう血への抗いようがないのかもしれませんね。
小泉・アベ等の輩が「テロとの戦い」とか言いつつ、テロ肯定神社に参拝するってのが、偽善の固まりなんだよな。
私はテロは肯定も否定もしなくて、答えがないところで立ち止まりたい。
ヤスクニ神社よ、たまにはテロでも堂々と肯定してみろってんだ、タリバンのテロにもヨーロッパ人とその亜流の帝国主義がやったことを考えれば理由があるとか、さ。
そしたら100%ではないが少しは尊敬してやらぁ。
しかし、靖国の宮司ら(単なる帝国主義者)にそうした言葉はまずありえないでしょう。
こいつらは、どこまで行っても客観世界なき自己中ゆえ、客観世界と語る言葉もなく、かくして日本人をどんどん幻想世界の中に劣化してゆく責任を負わなければなりません。