2008年08月04日

宮崎アニメの超問題作『崖の上のポニョ』を押井守が語った

久々に、宮崎駿のアニメを観ようという気になっている。

最後に見たのは、2001年の『千と千尋の神隠し』。赤線特殊浴場を子供向けに解釈したこのアニメは別居中の人妻と子連れで観た。その子も17歳か……。濃いカフェオレをゴクゴクと……。


おっと宮崎アニメだ。
「あんな餓鬼が観るもの」とバカにするでない。
確かに「宮崎アニメ」は、映画に興味のない大多数の日本人が年に1度、劇場に観に行くものだということを否定はしない。

それでもなお、本気でそう思っているのだ。

きっかけは、尊敬する竹熊健太郎氏のブログの記事を読んだからだ。
昨日の土曜日、宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』を見てきました。一応、ネタバレにならない範囲で感想を書きますと、見たことがない種類のアニメーション映画でした。アニメーションとしても映画としても、似た作品を俺は思い当たらないし、過去のどの宮崎アニメとも似ていません。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_fb6c.html


俺は、映画評論家の中でその評価にハズレがないと思っている町山智浩氏はラジオとブログにてボロクソにこき下ろしておりましたが、
まあ、宮崎駿以外の誰かがこんな脚本書いたら、絶対に通らないってことで、その意味では非常に権力的な作品ですな。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080727

かなり、やりたい放題やっている作品だということは想像がついてきた。

そして、最新のテレビブロスに押井守の評価が出ていたが、これを読んでなお更観たい気持ちが強くなった。




宮(宮崎駿)さんは飛行機に関しては世界一上手いと公言している。でも、だからといって本格的な空中戦をやったことはない。なぜなら文化人としての建前があるので、空中戦をかっこよく描かないよう自主規制しているから。僕には幸い、そういう建前がまったくないので今回(最新監督作『スカイ・クロラ』)は本気でやった。コクピットに血も飛び散らせたし、そういう描写をしないと本格的にはならない。僕は映画のエンタテインメントというのは、つまるところ暴力とセックスだと思っていて、それは宮さんも同じ。それどころか自分の血液をそれで充填しているようなものなのに、そこにまた建前が立ちはだかる。その欲求不満が正体不明のバクハツになって『崖の上のボニョ』を生んでしまった……というのが僕の説だ。
これはもう宮さんの妄想炸裂映画というか願望炸裂映画。あれは宮さん一家の物語で、宗介は吾朗くん。今日も船の仕事があって家に帰れないと電話してくる彼のお父さんは宮さん自身。宗介の元気はつらつなお母さんはもちろん宮さんの奥さん。僕が願望といったのは、そういう忙しい父親をそれでも息子は尊敬し、船長さんの帽子を被って陸からライトでコミュニケーションをとる……宮さんがこうだったらいいなと思った世界が描かれているから。父親が一度も陸に上がらないのも象徴的だと思うよ。
今回、妄想映画になったのは、敏(鈴木敏夫プロデューサー)ちゃんの介入がなかったから。自分で好きなように作っちゃったから。宮さんは本当に天才で、自分が創っている映画についてまったく判っていない。まぁ、自意識がないからこそ天才なんだけど。今回の話は支離滅裂で因果律も破綻しているけど、それでも冒頭の10分間はまさに天才のワザ。本当に素晴らしい。あのイマジネーションと表現力は宮さんだけが到達出来るもの。あのシーンだけには僕もひれ伏した。


俺は、押井守の作品に好きなものはないのだが、映画とは「暴力とセックス」ってのは共感できるなぁ。
実際、俺の好きな映画ってのは、戦争映画であり、犯罪映画であり、ヤクザ映画であり、スケベで暴力が炸裂する映画だ。

宮崎映画には、戦争という暴力が作品にあったが、いまだ表だってポルノはない。一説では、彼はロリータコンプレックスだとも言われているわけで、町山氏が望んでいるように、手塚先生に習って、劇場用ポルノアニメをぜひ撮って欲しいものだ。

これは、皆が一番期待するのではないだろうか?
posted by 死ぬのはやつらだ at 22:12| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画/邦画・アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近の宮崎は、評論しにくい映画(友達の押井にも)をわざと作ってると思われるので、評論はあてにしないほうがいい気がするなあ。自分の目で確かめるべし。

と言わせて客を呼ぶのが宮崎の狙いか?
Posted by 宮崎ヲタ at 2008年08月05日 00:55
まっ、自分の目で確かめた方が良いみたいですw
Posted by 死ぬのはやつらだ@宮崎ヲタ 殿 at 2008年08月05日 22:00
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